車窓百景(35)~指宿枕崎線・西大山付近
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指宿枕崎線の指宿駅から山川駅までです。運転席横から眺めた風景です。
この列車は指宿始発の山川行き(1駅だけの普通列車)ですので、この風景がこの列車のすべての区間の景色になります。
最初は民家と畑が混じった平地ですが、やがて海が見える丘の脇を走ります。橋を渡り、トンネルを抜けると山川駅に着きます。
走る区間は短いですが、景色はバラエティに富んでいて楽しいです。
途中で彼方に開聞岳も見ることができます。
乗客が少なかったので、音は収録した時の音そのままです。
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山川駅を出ると大山駅、そしてその次がJRで最南端に位置する西大山駅になります。
日本最南端の駅は沖縄県を走るモノレールにありますが、鉄の線路を走る列車の駅としては、今でもここが日本で一番南に位置する駅です。
ホームにはJR最南端の駅という大きな標識が立っています。
この駅のすぐ横には開聞岳という山が聳えています。
この山は半島の山側(内陸側)にあるのではなく、海側にあります。つまり、海と平地との間に、忽然と富士山のような綺麗な形の山が存在するのです。本州の中部山岳地域のように、いくつかの山々が繋がっているのではなく、この山ひとつだけがぽつんとあるので圧倒的な存在感があります。
一風変わった景色は異国情緒があり、遠くの地まで来たという旅情を感じられる風景です。
西大山駅を境に列車は北上を始めます。開聞岳が後ろに過ぎて行くにつれて、太陽の位置が来る時とは逆側に移動していきます。
同時に乗客がどんどんと降りていき、やがて車内は私一人だけに。
最南端の駅があるので、なのはなDXがここまで来たら、乗客は増えるでしょうか。
車窓も本州とは違った様相になってきます。
植生は南国の植物が多く見られるようになり、海岸段丘の向こうに海が見え隠れします。
それまでずっと畑が続いていた風景の先に突然大きな町が現れると、終着駅の枕崎に到着です。
駅にはJR最南端の「終着駅」と書かれています。
指宿駅から先は、完全にローカル線色が濃い路線でした。「最南端」の看板が立つ駅が3つもありましたが、なのはなDXのような観光列車が来ないので、いつ廃線になってもおかしくないような状況です。
駅は以前の大きな駅舎がある場所から、手前(指宿方向)に移転して、1本だけの線路に小さなホームがついているだけになっていました。終着駅というにはあまりにも簡素で、ぽつんと線路が終わっている寂しい感じの駅です。
以前駅があった場所には大きなスーパーができていました。生活面ではそのほうが便利で良いのでしょう。
ただ、もう少しスーパーと駅を連携するとか、なんとかできればなぁとも感じました。
駅に出入りするには、スーパーの横の裏道のような通路を通らなくてはなりません。
とても駅に通ずる道とは思えないので、道路に大きく「えき→」なんて書かれています。
枕崎からはかつては私鉄も出ていたのですが、廃止になり、この町からどんどん鉄道が薄れいていくのが残念です。
昔駅前だった場所の近く、バスターミナルがあるところには、いまでも灯台の形をしたモニュメントが建っています。
ここから鹿児島まではバスの方が速くて便利です。指宿枕崎線を利用する人は、途中の駅までの高校生等ではないかと思います。
現在の枕崎駅の横がバスの駐車場になっていました。
私も帰りはバスにしようと思い、切符を買うために駐車場にあるバスの営業所に立ち寄ってみましたが、「お昼の15時頃までは営業していません」との札がかかっていました。バスの経営も苦しいんでしょうね。
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指宿駅では隣のホームに停まっている普通列車に乗り換えます。
同じタイプの車両ですがこちらはDXではないので、車体には「なのはな」のロゴは入っていません。型式のロゴがあります。
また、この車両はオールロングシートです。通勤用途の列車ですね。
しかし、この普通列車は隣の山川駅まで、たった1駅だけしか走りません。指宿始発の山川駅行きです。
このように1駅だけしか走らない普通列車は、全国にわりとあったりします。興味がある人は探してみると楽しいかもしれませんよ。
なのはなDXの乗客はほとんど指宿駅で降りてしまって、こちらの列車の乗客は4名ほど。2両編成に4名です。
たまに北海道の原野を1両のディーゼルカーで一人だけで旅をしたい、というようなことを聞きますが、1両編成に1人よりも、2両編成や3両編成の列車に1人だけという状態の方がぐっときます。特に、乗っているのが2両目だったりすると、駅に停まらずに車庫まで行ってしまうのではないかと思って、ついつい1両目に移動したり、写真を撮ったりして、乗客がいることを運転士さんにアピールしたりしてしまいます。
山川駅は崖っぷちにありました。一方は山、一方は海の狭い土地にへばりつくようにホームがあります。
見た目のイメージでは「山海」駅ですね。
日本最南端の「有人駅」ということで、看板が立っていました。その「有人」に該当する駅員さんが切符を集めています。
ここでまた乗換です。今度はかなり乗換の時間があったので、駅前を散策してみました。
山と海の間には道路が1本あるだけです。目の前名バス停がある風景が絵になります。
道を下っていくと港があり、錦江湾の対岸へ船が出ています。
やがて高校生たちが集まってきましたが、みんな鹿児島方面へ行くようで、ここから先に進む人はまた少ないようです。駅員さんがおばあさんに「(枕崎方面の)列車はまだ1時間以上ないよ」と話しているのが聞こえます。
私にも平等に1時間以上の時間があるわけです。
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