篠ノ井線・姨捨駅へのパーマリンク
2008 年 1 月 27 日 日曜日
松本から長野までを結ぶJR篠ノ井線(線路としては塩尻~篠ノ井間が篠ノ井線です)に「姨捨(おばすて)」という駅があります。その昔、姨捨山の話にあったような年老いたおばあちゃんを山に捨てに行くことから名前が付いたあまり縁起の良い駅名ではありませんが、この駅は別のことでもとても有名なのです。
日本三大車窓が楽しめる駅なのです。この駅から眺める善光寺平の眺望はとても素晴らしく、晴れている日中だけでなく、月夜にも観月会が開かれるほどです。
長野から篠ノ井線の普通列車に乗って、松本方面に進みます。この区間は、長野と名古屋を結ぶ特急「しなの号」が数多く設定されています。特急に乗っても車窓は楽しめるのですが、普通列車ではさらにもっと楽しめる要素があります。姨捨駅はスイッチバック駅でもあるからです。
特急に乗っていると姨捨駅のホームは通過しないで、駅のすぐ下側を通過してしまいます。
でも普通列車なら、坂の途中で一度止まってバックでホームに入ります。そして乗客を降ろすと再び向きを変えて走り出すのです。
篠ノ井駅を出た列車は、平野の端に向かって走っていきます。やがて前方に、これから越える山脈が見えてくると稲荷山駅。ここからは山裾をぐるっと回りながら、高度を上げていきます。
必然的に線路の距離が長くなりますので、途中には行き違いのための信号所が設置されています。信号所もスイッチバック構造になっており、たまに貨物列車などが待避しています。
進行方向左手に、いままで走っていた平野が眼下に見えるようになり、まさに絶景が広がります。ここが日本三大車窓のひとつです。
するとまもなく列車の速度が落ちてポイントを渡り、見晴らしの良いところで停車します。スイッチバックの折り返し線に入ったのです。少しすると列車は逆方向に走り出します。そして傾斜の途中に作られている姨捨駅のホームに停車します。
姨捨駅は2面2線の対向式ホームの駅です。斜面の上側のホームに駅舎があり、2本のホームは跨線橋で繋がっています。
絶景を楽しむには斜面下側のホームが最高です。きちんとビューポイントが紹介されており、ベンチまで置いてあります。
善光寺平の風景だけでなく、斜面にある棚田も見事で、棚田を見るためのポイントにも看板が立っています。駅長さんお奨めとなっていますが、姨捨駅は無人駅なので、普段は駅員さんはいません。
しばらくすると、下の方から名古屋行きの「しなの号」がやってきました。特急は一段低くなった本線をあっという間に走り去っていきます。
誰もいないホームで素晴らしい眺めを独り占め。これが鈍行列車ならではの贅沢かもしれませんね。
青春18きっぷなどを使って旅行には最適の場所だと思います。