8 月 31, 2007

世界初!ハイブリッド気動車キハE200に乗ってみました(1)

カテゴリー: JR Japan Railway company group, 鉄道 railway — しっぽしゃっぽ @ 2:57 pm

夏休みも今日までですが、今年は明日、明後日と土日ですのでロスタイムみたいな感覚で、宿題をやっていない子供にとっては有利ですね。
私は今年の夏休みの自由研究に、世界で初めて営業運転されたハイブリッド気動車「キハE200」に乗りました。
場所は小海線。山梨県と長野県を結ぶ山岳ローカル線です。今後の本格的な営業運転に向けて、夏休みの間は臨時列車として毎日運行されました。

ハイブリッド気動車とは、JR東日本が実用化した、ディーゼルと電気の力を合わせて走行する列車のことです。省エネ、環境に優しい、メンテナンス性の向上等を目的として開発されました。軽油を燃料として走る従来の気動車(ディーゼル車)と比較して、燃費や排ガス等を低減することができます。
ハイブリッド気動車の詳細は、こちらのJR東日本のページに掲載されています。

JR最高地点とにかく新しい物好きの私としては「世界初には乗らなきゃ!」ということで、小海線の野辺山駅まで行きました。
野辺山駅は鉄道マニアの間ではとても有名な駅です。理由は単純でJR線で一番高いところにある駅だからです。標高は1,345m。
実際にJRで最高の場所というのは、この駅ではなくて野辺山から清里駅方向に約2.3kmほど進んだ地点になりますが、駅としては野辺山が最高地点です。
せっかくなのでレンタサイクルでそこまで行ってみました。写真の踏切のあたりがその場所です。日本ではこれより高いところにJRの線路はありません。なんだか一大観光地になっていて、大きな標識は立っていますし、レストランやお土産物店まであります。名所で町おこしといった感じでしょうか。観光客も多かったです。

キハE200さて駅に戻ってキハE200を待ちます。私を含めて老若男女の鉄道マニアが待ちかまえる中、森の向こうからキハE200「こうみ号」がやってきました。車体に大きく「HYBRID」と書かれています。
写真が野辺山駅に到着したキハE200です。見た目はごく普通です。あまり奇をてらったデザインでもなく、どことなく昔の列車の雰囲気もあり、個人的には結構気に入っています。1両だけでも走れますが、今日は2両編成です。最大8両まで連結することができるようになっています。
JRの資料によると騒音問題にも対応したとのことで、発車/停車時は蓄電池を使って静かに、加速時にディーゼルエンジンの力を借りて発電すると説明されています。実際のところどうなのか。当然このあたりが最大の関心事です。百聞は一見にしかず、ですので、動画で見て(聞いて)みましょう。

20070831_1.jpgまずはキハ110という小海線で走っている通常の列車です。従来(といっても比較的新型車です)のディーゼル車の音と走行シーンをご覧ください。両数は同じく2両編成。野辺山駅を発車していくところです。
どうでしょうか。けっこううるさいですね。また、駅を離れて加速するときに湯気のような黒煙を吐き出しています。

20070831_2.jpgそれでは続いてキハE200をどうぞ。こちらは野辺山駅に到着するシーンです。
あれ?こちらもうるさくないですか?
デジカメで撮影しているので、音質はあまりよくないと思いますが、実際に聞いていても「びっくりするほど静か」という感じではなかったです。これはディーゼルエンジンがかかった状態で走ってきたからではないかと思います。停車中、ディーゼルエンジンが完全に止まった状態では電車と同じでかなり静かになりました。

JRの資料では、発車時は電池、加速時にディーゼルエンジンによる発電、停車時も電池となっていますが、現実にはそうではなく、単純に蓄電池の容量が減ったらディーゼルエンジンを回して充電といった仕様になっている気がしました。充電池の状態によってエンジンの使用と停止を繰り返すというイメージです。エンジンが止まっている時は確かに静かでした。

初めてのキハE200。走行音と見た目は、別に普通の列車と同じで拍子抜けでしたが、次回はいよいよキハE200に乗り込みます。
乗ってみると違いは歴然です!ハイブリッドの本領発揮に乞うご期待!!

8 月 26, 2007

スーパーマンタイアップ機関車と貨車

カテゴリー: HO gauge, メルクリン maerklin, 鉄道模型 railroadmodel — しっぽしゃっぽ @ 10:38 am

昨日は成城1番で鉄道模型コンベンションの打ち上げをしました。
そこで走らせたスーパーマンタイアップ機関車と貨車を紹介します。メルクリンHOゲージの車両です。
届いてからいろいろと忙しくて、ずっと走らせていなかった車両だったので、ようやく走らせることができて良かったです。

2006年の夏に、映画『スーパーマンリターンズ』が公開されましたが、その映画の中で鉄道模型を使ったシーンが登場します。そこで使用されている鉄道模型がメルクリン製で、メルクリン社の全面協力で映画が撮影されました。これを記念して発売された機関車セット(36837)と貨車単体(48706)が今回紹介するものになります。

20070826_1.jpgまずは貨車の方から。スーパーマンの生まれ故郷の星を構成していた鉱物『クリプトナイト』を積んでいる無蓋車です。クリプトナイトはスーパーマンの弱点でもあります。ですので車体には「クリプトナイト・クライシス」と書かれています。スーパーマンのマークも付いていますが、これは悪の列車ですね。車両の下にはシューが付いています。実はクリプトナイトの部分にはLEDが組み込まれていて、緑色に光るのです。



20070826_2.jpg 機関車の方は2台が1セットになっています。
こちらが2016型ディーゼル機関車。運転席の窓ガラスも緑色で、見るからに悪の列車です。



20070826_3.jpg一方でこちらがスーパーマンの機関車です。
185型電気機関車で、車体にきちんとスーパーマンが描かれています。

2台で1セットなのですが、クリプトナイト貨車の方は単体で1台でしか発売されていません。貨車が1台というのはなんとも寂しいので私は8台購入しました。これだと貨物列車として体裁が整います。ただ、貨車にはシューが付いていますので、そのままだと機関車から貨車まですべての車両にシューがあることになり、負荷も大きいですし音もうるさいです。今度導電カプラーに換装しておこうと思います。



jam20070825.jpgちなみに走っているシーンは、こちらで動画でご覧いただけます。
照明を落とした店内を走っていますので、クリプトナイトが怪しく光っています。けっこうおしゃで格好良かったです。
上の画像をクリックすると、別ウインドウで動画が再生されます。

JAMの打ち上げ(HO運転会付き)をしました

カテゴリー: 成城1番 club "SEIJO1" — しっぽしゃっぽ @ 1:13 am

今日(8月25日)、中野のGカフェさんをお借りしまして、JAMの打ち上げを行いました。
当日は疲れ切っていた我々おじさんたちは、そのまま打ち上げという元気はなく、日を改めて開催したのでした。しかもHOの小運転会付きです。



ただ飲み食いするだけではないところが成城1番らしいです。打ち上げでもちゃんと運転会をします。さすがに1番ゲージは大変過ぎますのでHOです。
メンバーでさっそく準備をしますが、あっという間にレイアウトが完成!!
1番ゲージと違って圧倒的に楽です。Cトラックの性能の良さと、HOの扱いやすい大きさのおかけで、ぱぱっと組み上がってしまいました。



ライトを少し落として、良い雰囲気の中、さっそく列車を走らせます。といっても今日は運転会だけが目的ではないので、編成数は少なめ。各自1編成程度の持ち込みです。
インサイダーモデルの103型電気機関車と、とっても小さなディーゼル機関車「ケフ」の向こうを、TEEのVT11.5フル編成が走っていきます。ライトがとてもおしゃれです。



続いてSL S3/6が牽引するラインゴルトと、併走するのは実在しない貨物列車。スーパーマンとタイアップしたモデルで、怪しく光っているのはスーパーマンの弱点である鉱物クリプトナイトです。放射線を発しているという設定の実に危ない貨物列車です。



列車を走らせながら上映会。JAM当日の様子をムービーや写真で見ながら、反省会と当日の話で盛り上がりました。成城1番の過去の運転会についても上映しまして、こちらの方も面白かったです。



最後に、今日の運転会の動画です。上の画像をクリックすると別ウインドウで再生されます。
※再生には最新のFLASHプレーヤー(version9以上)がインストールされている必要があります。

8 月 22, 2007

旅行に持って行くカメラ(2)

カテゴリー: 写真 photo — しっぽしゃっぽ @ 2:04 pm

前回は、旅行に持って行くカメラは機動性が高いものが良いということを書きました。今回は実際にカメラを買うときのポイントを考えみたいと思います。

お店に行くと実にたくさんのデジカメが発売されているので、正直どれが良いのかわからないと思います。結論から言ってしまうと、以下の点を満たしている機種が良いと思います。

【ポイント】
(1)手ぶれ補正機能(光学式またはCCDシフト式)が付いているもの
※紛らわしい機能として「手ぶれ軽減」とか「ぶれ軽減」とかいう名称のものがありますので、必ず「光学式手ぶれ補正」か「CCDシフト式手ぶれ補正」と書かれていることを確認してください。不明なときには店員さんに聞きましょう。
(2)広角撮影ができるもの
(3)海外使用が主の場合には、電源が充電池のみではなく、乾電池使用ができるもの(専用/兼用問わず)

反対に以下の点はほとんど無視して構わない、気にする必要は全くないというメーカー側の「売り文句」です。

【無視して良い点】
(1)画素数
(2)いろいろ付いているよくわからない多機能
(3)ISO高感度

img20070821.jpg まずポイントの方から説明していきたいと思います。
「手ぶれ補正機能」というのは、カメラのシャッターを切るときに、カメラ自体が揺れてしまうことよって、写真がぶれぶれになってしまうのを軽減するための機能です。光学式ではレンズを、CCDシフト式ではカメラ内の記録面(映像素子)を、カメラの振動にあわせて動かしてブレを防ぎます。これによって、ブレのない、きちんと被写体の写った写真を撮ることができます。
しかし、あくまで「軽減する」機能であって、どんな状況でも完全にブレをなくす機能ではないので限界があります。どの程度まで軽減できるかは、カメラの持ち方や撮影の仕方によりますが、概ねシャッター速度で3段階程度の効果があります。3段階という表現はよくわからないと思いますが、夕方にフラッシュなしで撮影しても大丈夫かも、といった程度です。

具体的にこの機能の威力を見てみましょう。右の写真は広島の原爆ドームの夜景です。IXY900ISを使用して夜の20時半頃に撮影しました。三脚を使わない手持ち撮影で、露光時間(シャッター速度)はなんと10秒間です。しかしブレのない写真になっています。それに肉眼では見ることのできなかった星まで写っています。これが手ぶれ補正機能の効果です。※注意:手ぶれ補正機能だけでこの写真を撮影したわけではありませんので後述の文章もよく読んでください。

手ぶれ補正機能は、機能の力だけに頼るのではなく、他の様々なことに注意を払い、合わせ技にすることによって、このように絶大な効果を発揮します。
手ぶれは主に、(1)室内や夜間等の暗いところで撮影した、(2)撮影するときにカメラを揺らしてしまった、の2点で発生します。(1)はもともと暗いのでフラッシュを使ったり、別の工夫をするしかありません。ですので、まず(2)を徹底的に気をつけます。
カメラを片手で構えたり、しっかり固定しなかったり、慌てて撮影したりすると、シャッターを押したときにカメラ本体が揺れてしまいます。まず落ち着いて、カメラを両手でしっかりと固定し、静かにゆっくりとシャッターを切るようにしましょう。

しかし、それでもこの原爆ドームのように夜景や暗いときの写真では無理があります。本来は三脚を使って撮影すれば、手ぶれは完全に防げるのですが、旅行の時にわざわざ三脚を持って行くほど大変なことはありません。しかも観光地等では三脚そのものが周囲の邪魔にもなり迷惑です。また夜景はフラッシュを使用するときれいに撮影できません(これは意外と知られていませんが大事なことです。夜景の時にはフラッシュをOFFにしましょう)。そこで次のような工夫をします。

まず、カメラ自体を何か近くで利用できるものに固定することです。原爆ドームではちょうど写真手前の位置に手すりがありました。この写真ではカメラを手すりの上に乗せて、上から両手で力をかけて押しつけて撮影しています。つまり手すりと自分の体の間にカメラを挟み込んでいるわけです。これで三脚がなくてもカメラを長い時間動かないようにすることができるのです。

また、シャッターを自分で切るのではなく、セルフタイマーで切っています。セルフタイマーというと、自分を撮影するときに使用すると思いがちですが、こういう時にも使えます。シャッターを自分の指で押すと、その瞬間必ずカメラは揺れます。普通の撮影なら(手ぶれ補正が効いて)問題ありませんが、夜景等で露光時間が長くなると(この写真では10秒間)ぶれてしまいます。セルフタイマーはカメラがシャッターを切ってくれますのでカメラ自体は揺れません。
ただ、それでも実際にはごくわずかに揺れます。ここで手ぶれ補正の威力が発揮されるのです。その微細な揺れを軽減できると、ポケットに入るカメラひとつでここまで撮影できる被写体が広がります。一眼レフと三脚がなくては撮れなかった写真が、こうして実際に撮影できるのですから、この技術の進歩を利用しない手はありません。

20070822.jpg次は(2)の広角撮影についてです。広角は望遠の反対で、同じ位置で撮影したときにより広い範囲を写すことを言います。
実はこれはコンパクトデジカメの弱点です。左の写真は沖縄県の西表島の海岸を撮影したものです。一眼レフと15mmの魚眼レンズで撮影していますが、浜辺から空の上の方まで非常に広い範囲が写っています。この15mmという数字が画角を表していて、数字が小さい方がより広角(広い範囲が写る)になります。
一般に画角は35mm判と呼ばれる普通のフィルムカメラに換算した値が用いられています。現在、発売されているデジカメの画角は35mm~200mm程度のものが主流です。実はデジタルカメラは広角が苦手なのです(記録する映像素子の大きさと関係しています)。逆に望遠は得意です。

よくデジカメの売り文句には「光学6倍ズーム」等と書かれていますが、これは画角のうち望遠側の話で、どこまでズームできるかというものです。望遠は便利な機能ですので、メーカーとしてはデジカメが得意な望遠側をアピールするのは当然だと言えるでしょう。しかし、旅行では望遠側はそんなに多用しません。望遠は文字通り、遠くのものを撮影する機能です。

旅行のスナップでは、狭いホテルの部屋でみんなで集合写真を撮る、高い建物の先端まで写し込んで記念撮影するといった具合に、広角が要求されるケースが多々あります。この写真のように極端な広角を撮影できるカメラとなると、残念ながら一眼レフを選択せざるを得ません。ですが旅行にはコンパクトでいきたいので、機種選定の時にはぜひ少しでも広角撮影ができるものを選びましょう。
比較的品揃えがある範囲では、28mm~の撮影ができるものが良いと思います。私が使用しているIXY900ISも28mm~の撮影が可能です。わずかな差ですが28mmと35mmの差は大きいです。正直なところ光学3 倍ズームと6倍ズームとでは、旅行での活躍シーンを考えると、実質的に差がないと言ってしまって良いと思いますが、広角28mmと35mmでは大きいです。35mmではあと数歩下がらないと全体が入らないというシーンでも、28mmではなんとか画面に入るといった感覚です。望遠側を割り切ってでも広角を得る価値はあると思います。

最後に(3)です。これは主に海外旅行に行くという人が該当します。現在発売されているコンパクトデジカメのほとんどは、極薄型で充電池で使用するタイプです。あえて言い切ってしまいますが、これは海外向きではありません。特に、年配の方、荷物を軽くしたい方、電化製品に弱い方にとっては、絶対に乾電池式の方が良いです。
理由は単純で、海外では電圧やコンセントの形状が国ごとに異なり、その都度適応したタイプの変換器や変圧器を持って行く必要があるからです。正直言って海外で充電をするというのは面倒なのです。

まず疲れてホテルに戻って来てから、数少ないコンセントを探し回ってデジカメの充電をしなければなりません。ホテルによっては部屋にコンセントがなかったり、1個しかなかったりします。ところが今日では電化製品は多いので、その1個のコンセントが奪い合いになります。携帯電話、ドライヤー、シェーバー、ゲーム機、携帯用音楽プレーヤー、パソコン。充電を必要とするものばかりです。下手をすると、夫婦や兄弟、友人で複数のデジカメを持って行ったり、デジカメとビデオを持って行ったりすると、確実に充電が大変になります。延長コードを持ち歩いているという人もいるようです。
もし充電を忘れて寝てしまったり、何日も充電しなかったりすると、肝心な時に撮影ができません。予備のバッテリーを持って行くという方法もありますが、予備のバッテリはかなりの価格で、その機種にしか使えません。
ところが乾電池はどうでしょうか。これは世界どこの国に行ってもだいたい売っています。しかも、いざという時も有名な観光地や近くのお店で簡単に手に入ります。勝手の知らない、言葉の通じない海外でも、乾電池を見せれば、誰もが知っているのでほとんどの場合買うことができます。いざということきに、その国の言葉で「デジカメの充電をしたいのですが・・?」って言える自信はありますか。
また普段日本で使用する際には充電池式の乾電池にしておけば、バッテリー使用と何も変わらない感覚で使えますし経済的です。

問題は乾電池が使えるタイプのデジカメは、機種が限られていることです。しかし、乾電池式でも(1)~(3)のすべてのポイントを満たしたものは発売されていますので大丈夫です。
私は家族には海外旅行では乾電池式のデジカメを持たせていますが大変好評です。電池を替えるだけですので、普通のカメラと同じ感覚で利用できるようです。何よりも「どうすれば充電できるの?」「充電しておいて」という質問が、私にこないだけでも楽です。

20070822_1.jpgそれでは反対に、カタログにはよく記載されていますが、気にしなくても良い項目について書きます。

筆頭は「画素数」です。これは全く無意味です。なぜいまだにこの数字が、カタログに大きく記載されているのか各メーカーのセンスを疑います。
画素数とは記録できる映像素子の数です。端的に言ってしまうと、そのカメラで最大サイズで撮影できる画像の大きさにしか過ぎません。
昨今発売されているデジカメは何を買っても必要十分以上の画素数があります。

画素数の目安ですが、L判(普通の写真プリント)やはがきプリントの場合で約200万画素、A4程度のプリントでも約500万画素あれば大丈夫です。今のデジカメは600万画素~2,000万画素もあり、もうオーバースペックなのです。写真はプリントしなくて、ブログやホームページに掲載したり、電子メールで送るだけというのであれば、30万画素~200万画素もあれば十分なのです。それ以上の画素数で撮影しても、画面に表示できない大きな画像にメモリカードを占有されるだけで特にメリットはありません(画素数が大きくなると必要になるメモリカードの容量も比例して増えます)。風のおひるねの印刷用Lサイズ画像のような巨大な画像が、1,000万画素クラスの画像の大きさです。これは普通使いませんよね。

我が家では家族は旅行から帰ってくると、メモリカードを写真屋さんに持って行って、プリントしてもらいます。このときに普通の写真はL判、特に気に入ったものは2L判にしてもらってアルバムに整理しています。この用途なら300万画素~400万画素で十分です。

その他、広告にはいろいろな名前の付いた機能もたくさん掲載されていて、違いがあるかのように書かれていますが、実はメーカー間でそんなに大きさな差はありません。これを使いこなせるなら、とっくにカメラマニアになっていると思われますので、これも無視して構わないと思います。

最後にISO高感度です。特に最近では、手ぶれしないとか、高感度がよいとか、売り文句になっていますが、正直変わりません。
ISO感度をあげると、暗いところでもシャッター速度が上がり、手ぶれしにくくなります。が、反対に画像にはノイズが乗り、ざらざらとした画質が悪い写真になってしまいます。コンパクトデジカメの場合、あらゆる対策の中でISO感度を上げるのは最終手段だと考えた方がよいでしょう。もし手ぶれするなら、手ぶれ補正機能を使用する、上に書いたように手すりや机など近くにあるものを利用する、セルフタイマーを活用する等して回避する方がきれいな写真が撮影できます。
ISO 高感度できれいな画像を得るには、同時にノイズリダクション処理も必須になり、多くの場合、それは後でレタッチソフトで補正するか、カメラ内の処理能力に左右されます。またISO感度を1段階上げても、シャッター速度が1段階分速くなるだけです。つまり、ISO80→400(3段階増感)にするのと、光学式手ぶれ補正機能(シャッター速度3段階分の補正)は概ね同等の働きをします。これなら手ぶれ補正機能があるカメラでISO80で撮影した方が断然きれいです。

さらに多くのコンパクトデジカメで宣伝に書かれているISO1600とかISO3200といった超高感度領域は、本当にノイズだらけになってしまうので、まさに緊急回避程度にしか使用できません。コンパクトデジカメできれいな写真を残したいなら、可能な限りISOは低く抑えて撮影するのが良いのです。だからといって高感度は不要な機能ではありませんが、特に高感度だから買うというメリットがあるものでもないのです。

また間違いやすいのですが、カメラによっては光学式やCCDシフト式ではなく、単にISO感度を自動的に上げるだけ、またはカメラ内で処理するだけの機能を「手ぶれ軽減機能」等と紛らわしい名称を付けて発売している場合があります。これは手ぶれ補正ではないので注意してください。こういう機能を使っても、手ぶれは止められるかもしれませんが、ノイズの乗った画像になってしまいます。

8 月 21, 2007

旅行に持って行くカメラ(1)

カテゴリー: 写真 photo — しっぽしゃっぽ @ 11:38 am

img20070821_2.jpg旅行に行くときに必ず持って行く物のひとつにカメラがあります。日本人は必ずカメラを持っているみたいに風刺されることがありますが、観光地に行くと、海外の人でもデジカメを構えていたりしますね。最近では携帯電話のカメラで撮影する人も多いです。

さ て、ここで問題となるのが持って行くカメラです。写真にこだわりがある人は、どうしても大きいカメラを持って行きたいと考えます。私もできれば一眼レフを 持って行きたいです。しかし、他の荷物との兼ね合いを考慮すると、一眼レフは大きすぎます。撮影だけが目的の旅行であれば良いのですが、観光地も回るとな ると大変で、肩がこったり、疲れたりします。それから私のように列車で旅行する人にとっては、一眼レフはやはり重たくて困るのです。車なら車内に置いてお けば良いのですが、列車の場合には荷物はいつももって歩くことになるので、最小限にしたいと考えます。
こうなると、現実的には普及型のコンパクトデジカメが一番ではないかと思います。一般的には、一眼レフのような高いカメラを使うと良い写真が撮れると思われていますが、私が実際に撮影した感覚ではそうとも限りません。現在のデジ カメはかなり性能が良くて、いわゆるスナップショットに最適化された機能を満載していますので、特殊なケースを除けば、一眼レフのようなカメラは実は必要 ないと思います。また、コンパクト機であれば動画も撮影することができる機種が多いです。

私はCanon製のカメラを使っています。このホームページの写真も、そのほとんどがCanonのデジカメで撮影されています。
主に使用し ているのは、一眼レフのEOS 5Dと、コンパクトデジカメのIXY900ISです。素材写真を撮影しに行ったりする時は5Dが活躍するのですが、旅行に行くときはもっぱら IXY900ISの出番です。重さは150g程度しかなくて、ポケットにも楽に入ります。旅行の時に持って行くカメラに一番重要な要素は『機動力』なので す。撮りたいときにさっと出して、さっと撮影できる。これが良いのです。

1枚目の写真は、愛知県の伊良湖岬から三重県の鳥羽まで、伊勢湾を横断するフェリーの看板で撮影しました。乗り物に乗っているときでも気軽に撮影できるというのは、旅行カメラに不可欠な条件です。

旅行しているときは、事前に撮りたいものの正確な位置がわかっていることはほとんどありません。車窓を見ていて「あっ!」とか、珍しいものを見つけ てみんなで集まって「パシャリ」とか、そういうシチュエーションの連続です。そんな時、コンパクトなカメラは威力を発揮します。
船の甲板に出てみ ると、ちょうどきれいな夕日が沈んでいくところでした。ちょっとだけ手すりから身を乗り出してパチリ。これが一眼レフだと、あらかじめ「夕日を撮るぞ」と 気合いを入れてデッキに出て行く必要があります。体力があって常に一眼レフを首から提げているなら別ですけれど。

img20070821_3.JPG船の反対側をみると、なんとイルカがいっしょに泳いでいます。
船が面白いのか、人間が餌をくれると思っているのかわかりませんが、ずっと平行してついてくるのです。可愛いので望遠にしてパチリ。
さ すがにこういう被写体をまともに撮影するのは一眼レフが良いです。でも、もし一眼レフだったら、さっきの夕日を撮影してから、このイルカを撮るためには、 きっとレンズ交換が必要です。広角レンズから望遠レンズに換装しなくてはならないのです。もちろん、広角から望遠までカバーできるレンズも発売されていま すが、わざわざ一眼レフを買うような人は、そういうレンズは選ばないものなのです。レンズを代えている間にイルカはいなくなってしまうかもしれません。

また、コンパクトでは「いまいち」と言っても、この写真程度の画像なら得られます。実際にはこれで十分だと思う人の方が多いと思います。というわけで、旅行にはかさばらない機動力を重視したカメラがおすすめです。

予想以上に長くなってきましたので、今回はここら辺で終わります。
次回は、具体的にどんな点に着目してカメラを選択するかということを書いてみたいと思います。

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