12 月 18, 2008

1番ゲージってどういうもの?

1番ゲージの基本情報について、書いたことがなかったように思いますので、いまさらですが、簡単にまとめておきます。
写真で見ただけではわからないことも、イメージしやすいようにしてみました。

まず大きさです。
これは写真ではなかなか伝わらないなぁと思っていました。
写真では普通の鉄道模型と同じように見えますが、実際にはかなりの大きさがあります。走っているところはちょっとびっくりします。

1番ゲージと人間の大きさ比較

成城1番メンバーに車両を持ってもらいました。ヨーロッパでは普通の客車です。
持っている人は青いシルエットにしましたが、大人の男性で身長は約170cm程度の人です。
車両1両がこのくらいの大きさになります。

続いて重さです。
これも写真では全くわかりません。

E44

最初は標準的な機関車として、架線のテストでも使ったE44電気機関車です。
こちらの車両1両の重さになります。
車両によって重さは変わりますが、E44は普段「1番ゲージでは普通の機関車」と感じている車両です。

E44は6Kg

ずばり、6.0Kg(箱込み)と出ました。
箱は段ボールと発泡スチロールでできていますので、あまり重さはありません。機関車が5Kg台であることがわかりました。

E91

続いて重たい車両です。
成城1番では、そのあまりの重さから通称「月の石」と呼ばれているE91です。
持てないほどではないのですが、見た目が箱形で比較的小さいにも関わらず、ずっしりとした重量感があります。
実際に持ち上げた人がみんな、この形状でなんでここまで重たいの?と感じることから「月の石」とネーミングされました。

E91は9.6Kg

なんと、9.6Kgもあります(箱込み)。約10Kgです。
E44の1.5倍の重量です。やっぱり重たいですね。

ちなみにこれだけの重量になると、もう模型の範囲をだんだん超えるような現象が起こります。
まず脱線すると非常に危険です。
上記の重量はあくまで車両1両の重さであって、実際には何両かの編成で走ります。それだけの質量を持った物体が、けっこうな速度で走りますので、万が一脱線した場合には大きな事故に繋がります。

NゲージやHOですと「あ、脱線しちゃった」って感じですが、1番ではまさに「事故った!」です。
脱線した部分の線路は、最悪、分解したり壊れたりしますし、周辺のものも当たれば壊れるケースがあります。もし人に直撃すると怪我をします。
成城1番の運転会では、走行スペースの周囲から直近の線路まで最低50cm程度は距離を置く等、安全運行に努めていますが、むやみに走っている列車に手を出すと危険ですので絶対にしないでください。模型が壊れるのではなく、人間の方が怪我をする可能性があります。

長時間走っていると、列車の重みによる力の作用で、だんだんと線路がずれたり外れたりすることがあります。
ですので保線は非常に重要です。
運転会中も常時監視しており、線路のずれを直したり、力がかかってジョイントが緩くなり電圧降下を起こす箇所にバイパスを打ち込んだり、線路上の汚れ(油や摩擦による粉等)で通電状態が悪化する箇所を修正したりしています。

また、連結器がプラスチックのアーノルドカプラーなので、ここに負荷がかかり連結がうまくいかない車両が出てきます。
そういう場合には編成を組み替えたり、車両の位置を変えたりします。
特に長い下り勾配では、後ろの車両の自重がすべて前方車両の連結器に一気にかかります。
長編成が走るルートでは長い下り勾配は作らないようにしていますが、短くても下りきった部分にカーブがあったりすると、脱線の危険もあります。車両への負荷が少なく、見ていて楽しめる線形が、毎回試行錯誤されています。

最後にデジタルシステムとの接続です。

成城1番の運転システムは、メルクリンの新デジタル方式を採用しています。
管理がしやすく、運転会に来てくれた一般の方にも簡単な操作で運転を楽しんでいただけるからです。

HOではデジタルの説明はカタログにも掲載されていますが、1番はいまいちなので、今回基本の接続方法を紹介します。
1番ゲージでも、現在発売されているHOと同じモバイル・ステーションやセントラル・ステーションが利用できます。HOと兼用も可能です。
つまりHOからステップアップする人は、線路と車両だけ揃えれば1番ゲージも同じように遊べます。

6000トランス

日本用の6000トランス→セントラルステーション→線路と接続してみます。
トランスには、セントラルステーションからの線の端のコネクタを外して、線を剥き出しにしたものを使います。白い印の線を黄色の端子に繋ぎます(HOも同じです)。
ヨーロッパ用のトランスの人は、最初に変圧器を入れれば、そのままコネクタのままで差し込めるので、それでも構いません。

CSとの接続

セントラルステーションからは、付属の緑のコネクタを使用して、赤と茶色のリード線(1番ゲージ用)を出します。

線路への接続

リード線の先を、フィーダークリップで線路に繋ぎます。
1番ゲージはHOと異なり給電方式が2線式ですので、左右のレールにひとつずつ付けます。

列車の操作等はHOと全く同じです。
アイコンで操作できますので、とても簡単です。

操作方法はHOと同じ

12 月 17, 2008

1番ゲージ架線下走行シーン

昨日の架線区間を走る列車の様子を動画でご覧いただけるようにしました。

1台目はドイツのE44型電気機関車です。
重厚なサウンドが特徴です。

E44架線下走行

2台目は同じくドイツのE91型電気機関車です。
こちらは3連接の変わった形の機関車です。動輪にはSLのようにシャフトがついています。
ちなみにこのE91(模型)はとても重たくて、成城1番のメンバーの間では通称「月の石」と呼ばれています。大人で持ち上げるのはけっこう大変です。
E91はパンタグラフの自動昇降機能が付いています。動画でもご覧いただけますが、なかなか面白いですよ。

E91架線下走行

12 月 16, 2008

1番ゲージの架線工事

成城1番の保線主任(自称)として、より良い鉄道環境を目指すべく、架線の工事を行いました。
1番ゲージ自体が珍しいのですが、さらに架線を張ることは工費、工期の両面から難関でしたが、ようやく重い腰を上げたという感じです。
マイナーな1番ゲージ架線工事の様子をレポートします。

1番ゲージ架線

これが1番ゲージ用の架線です。
架線のマスト(支柱)と、架線自体は別売りになっています。
架線は長さが長いものと短いものがあります。長いものは直線区間、短いものは曲線区間用です。
今回は単純に直線区間に架線を張ります。
メルクリンの商品番号は架線柱が5632、直線用架線が5635です。

1番ゲージ架線

架線柱の箱を開けると、中身はこんな具合です。
予想以上にたくさんのパーツが入っています。ほぼすべて使います。
ちなみに架線柱は金属でできていて重量感があります。HOやZのものとは全く違う質感です。

1番ゲージ架線

中身は架線柱と土台、そしてねじ等一式が入った袋で構成されています。
ちなみに架線のお値段ですが高いです。単品の場合、架線柱が1万円切る程度、架線が3,000~5,000円程度ですので、距離1m辺り2万円~3万円の部材コストがかかります。オーバル一周すると・・・。
1番ゲージのように大きくなると、だんだんと本物の鉄道に近づいてきますが、電化する(架線を張る)かどうかは、ローカル私鉄に重い設備負担がかかります。今まで腰が重かった原因のひとつでもあります。

ねじとワッシャー

まずは袋から、大きなねじとワッシャーを取り出します。
メルクリンの説明書にはワッシャーのことは書いてありませんが、ここで使います。

土台

架線柱を土台に裏からねじで固定します。
この時点ではあまりきつく止めないようにしましょう。あとで調整する必要があります。

架線柱

架線柱が建ちました。

架線柱

この調子で先にどんどん架線柱を作ります。

金具

架線柱が用意できたら、架線を張ります。
袋の中から、写真の部品を取り出します。
1セットにつき写真の3つの金具パーツが入っています。

金具

普通の直線区間では、このうち写真の2つのパーツを使います(凹凸があるもの)。
凹凸のないパーツは、もう1本架線がある場合の2線分岐用です。また終端部にも使います(後述)。

金具を取り付けた状態

凹凸の面を組み合わせると、くぼみに架線を挟めるようになっています。
写真のように、ここに2本の架線を挟むことによって、架線の下側の線(パンタグラフが接する面)を繋いでいきます。

金具

最初に凹凸の金具を組み合わせて、軽くねじ止めしておくと楽です。

金具を取り付けた状態

架線を挟み込んだら、ねじをしっかりと止めます。

架線

架線が繋がったら、架線柱に取り付けます。
金具の横に穴が空いているので、そこに架線柱下側の針金を通してぶら下げます。
上側の線は架線柱の上のマストの穴に差し込むだけです。

正面から見た架線

正面から見るとこんな感じになります。
金具を前後に動かすと、線路上の架線の細かな位置を調節することができます。

架線

位置が決まったら、最後に金具の上側から、銀色の一番小さなねじを締めて、架線と金具を動かないように固定します。

架線柱と金具

アップで見るとこんな感じになります。

金具3つの組合せ

この要領でどんどん架線を張っていきますが、一番最後の終端部(車止めの上等の架線の終わり)は、架線が1本しかないので、別の金具も使います。
ちなみに終端部は固定しなくても、マストに引っかけるだけでも十分でした。
固定した時には、この方法で良いと思います。
3つの金具を組み合わせるか、または、凹の金具と平たい金具を組み合わせて、架線1本分の挟み込みができる部品を作ります。

終端部と金具

3つ使った場合はこんな感じで、1本分のところに、最後の架線を挟み込みます。

架線柱と線路

2つの架線柱の間の架線が張れたら、土台を線路に固定します。
枕木を挟むようにして位置を合わせます。

はめ込んだ土台

そのままレールの下に土台の足をくぐらせて固定します。
カチッとという感じではまります。

完成した架線柱

これで完成です。

必要な距離だけ、この作業を続けます。

上から見た図

上から見たところです。
きちんと線路の中央を架線が通るように、金具や架線柱の位置を微調整して、最終的にしっかりとねじを締めて固定します。
この最終調整までは、各ねじはやや緩めに止めておいた方が良いでしょう。
直線区間の場合には、架線柱は土台の一番後方に止めるのと綺麗に揃うようでした。

完成した電化区間

架線工事が完成しました。
写真で見るとHOとあまり変わらないように見えますが、実物は全然違います。圧倒的なディテールと存在感です。

架線下のE44

電気機関車(E44)を置いてみました。
うーん、本物っぽいです。

パンタグラフ部分

架線が金具で吊られているのが、本物の架線と同じで良い感じです。
列車が通っても問題ないかをしっかりと確認して下さい。
うまく張れていれば実にスムーズに動きます。

電化区間を走るE44

とてもリアル!
本物みたいです。

架線工事は大変です。時間もかかりました。
同じ距離なら、橋脚の工事の3倍くらいの時間と手間がかかります。
運転会で架線を張れと言われたら、正直なところちょっと・・・という気がします。
しかし、それを補って余りある臨場感はありました。一度張ってあるシーンを見てしまうと、架線がないと全く物足りないです。
でもどうでしょうか。距離にもよりますが、オーバル1周なら一人作業だと数時間くらいはかかるかも。
ポイントが多数あると大変ですし、HOに比べて架線パーツが少ないので、複線以上の線幅や複雑な線形では自作の架線柱も必要でしょう。
運転会ではオーバル1周くらいにとどめたいです。それでも保線区としてはかなり頑張らないと。

11 月 30, 2008

ヘルパウイングス写真集

カテゴリー: その他 etc, 成城1番 club "SEIJO1" — しっぽしゃっぽ @ 7:57 pm

中野Gカフェで行われているミニチュア飛行機の個展の写真です。
個展は明日12月1日までですので、興味のある方は足を運んでみて下さい。

すごいですよね。膨大なコレクションです。

11 月 29, 2008

ヘルパウイングス

カテゴリー: その他 etc, 成城1番 club "SEIJO1" — しっぽしゃっぽ @ 9:24 pm

中野のGカフェさんで飛行機のミニチュア模型の個展が開かれています。
展示されている飛行機はほぼ全て成城1番のくりまみさんのコレクションです。

成城1番の忘年会を兼ねて見て行ってきました。
お店の一角に大きな空港が出現しています。

空港には小さな飛行機が所狭しと並んでいます。

壁際にもずらりと並んだコレクションが。

管制塔や車もたくさんあって、なかなか立派な情景です。

車も電灯も建物も飛行機に繋がっているタラップも、すべてコレクションです。すごいですね。

カメラのファインダーを通して見ると、本物の空港のようです。

Gカフェさんの近くにはJRが走っています。
網のない跨線橋があったので列車を見に行きましたが、架線柱や電信柱が多くてあまり良い眺めではありませんでした。
ただ夕焼けは綺麗でした。寒くなると空は澄んで綺麗になりますね。

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