NゲージのDCC化ですが、作業は基本的にひとつで、車両にデコーダーを搭載すればOKです。
DCCのコントローラー等一式はすでにありますし、普段使っているものなので、違和感はないです。
ただ、やはり車両はHOと比較すると小さいです。Z→Nもそうですが、わすがなのですが、この差は大きいです。
最初は簡単な車両からと言うことで、選んだのが、JR北海道の通勤用車両731系とキハ201系です。
どちらもKATO製ですが、DCCフレンドリー製品と言って、デコーダーが簡単に搭載できる仕様になっています。
ちなみに我が家のNゲージは、JR北海道、夜行列車(寝台特急)、名鉄の3種類です。ラインナップが多いので、何かテーマがないと大変なことになると思い、これ以外はありません。また、HOよりサイズが小さいので、長大編成が多いです。
現在のところ、JR北海道はキハ283系「スーパーおおぞら」、789系「スーパー白鳥」、キハ261系「スーパー宗谷」、夜行は「カシオペア」「トワイライト・エクスプレス」285系「サンライズ瀬戸・出雲」、名鉄はパノラマカーシリーズなどが走っています。
731系とキハ201系は、どちらも同じような外観の車体で、731系は赤い帯、キハ201系は青い帯が入っています。
JR北海道では実際に、この両方の列車が繋がって走っている列車があります。731系は電車、キハ201系は気動車なので、とても珍しい組み合わせです。
DCC対応にして、そういう運転が再現できるようになっているのが、この製品の狙いだと思われます。
まずデコーダーの搭載の前に、付属のシール等を貼りました。Nゲージはこういったところが細かいですね。
シールは限りなく小さいので、とても大変です。ピンセットなどの道具がないときついです。
次に室内灯を取り付けます。
これもデジタルでは常点灯になりますので、ないと寂しい気がします。室内灯がたくさん点いた車両がゆっくりと走っているだけでも和みますので重要です。
さて、いよいよデコーダーの搭載です。
731系とキハ201系には、専用のデコーダーが用意されています。KATOから電車用のデコーダーと、前照灯/尾灯用のファンクションデコーダー、それに室内灯用のデコーダーまで発売されているのです。
今回は電車用デコーダーEM13と、前照灯/尾灯用のファンクションデコーダーFL12を、各車両に組み込みました。
海外型と違って、電車が多い日本型では、ここが面倒なところです。
海外の場合は機関車が客車を牽引するタイプが主流なので、デコーダーは機関車にすべての機能を持ったものを組み込めばよい(というかHOではデジタルが主流なので組み込まれている)場合が多く、客車には室内灯を付けておけばいいのですが、電車ではそうはいきません。
動力は中間車両にモーターが入っているのでデコーダーが必要ですが、前照灯/尾灯は先頭車にあり、モーター車と離れているケースがほとんどなので、こちらにもファンクションデコーダーが必要になるのです。
その点、KATOのEM13やFL12は単機能に特化しているので、日本型向きのデコーダーと言えると思います。デジトラックス等のマルチファンクションデコーダーの場合、こういう電車に搭載すると、中間車ではファンクションが、先頭車ではモーター制御が無駄になってしまうわけです。単機能のデコーダーは、サイズも小さく、価格も抑えられるので、搭載する車両が分散している場合には有利になります。
KATOからは室内灯用のデコーダーも発売されていますが、さすがにこれはやめました。車両数分いりますし、車両個別に室内灯をオン/オフするのはあまり意味がないと考えたからです。
先頭車にファンクションデコーダーのFL12を組み込みます。
車体を裏側にすると、前照灯のオン/オフスイッチ(併結時に連結面のライトを消すための機能)がありますので、この部分を押し上げると裏蓋が外れます。中にはスイッチ(プラスチックの板)が入っていますので、これを取り出します。小さいのと、細かな突起がたくさんあるので、作業にピンセットは必須です。
取り出してできたスペースに、デコーダーを押し込みます。これだけで作業完了です。めちゃくちゃ簡単です。DCCフレンドリーと言うだけのことはあります。
編成の前後の前照灯/尾灯を、同一アドレスで一気に切り替えたいと言う人は、デコーダーの向きに注意が必要です。
FL12は本当に単機能で、ライトスイッチで前照灯/尾灯の両方を切り替える機能になっています。そのため、列車の前後の先頭車のデコーダーの向きを互いに反対にしておかないと、両方とも前照灯が点いてしまったり、尾灯が点いてしまったりします。
私は別のアドレスを割り当てたのですが、同一アドレスにした時のために、一応向きを合わせておきました。
別のアドレスを割り当てた理由は、連結面のライトを個別に制御したかったからです。
次は動力車にEM13を取り付けます。こちらも作業は同じです。
裏側のモーターの下のパネルをずらして取り外すと、モーターと基盤が出てきます。
この車両はフライホイールですので、台車とモーターが軸で繋がっています。このままではデコーダーが入りませんので台車を外します。
後はデコーダーを差し込むだけです。
キハ201系も全く同じ作業でDCC化できます。
さっそく2編成をレールに乗せてテストです。ちゃんとライトが点きます。
個別にも走りますし、強調運転(重連統括制御)もばっちりでした。
Nゲージもデジタルにすると、低速でも安定して、明るいライトのまま走ってくれますので、なかなか楽しいです。
また、狭いヤードに短い編成の列車や機関車を何台も止めておいても、個別に入れ替えができるので、それだけもレイアウトにたくさんの車両を並べられて、スペースを有効に使って遊ぶことができます。
【デコーダーFL12に関しての注意点】
DCCフレンドリー車はデコーダーの搭載が楽ですが、ファンクションデコーダーのFL12に関しては、少し注意点がありましたので記載しておきます。
(1)CV値が書き込み専用である
設定値をプログラム画面上に読み出すことができません。また、書き込んだ時に機器によってはエラーになります(説明書に記載してあります)。
このため、機器によっては値を設定できない場合があります。FL12の動作保証がされている機器で設定した方がよいと思います。
KATO推奨の機器だと大丈夫だと思いますが、うちにはなかったので、SNJPN DP1という赤い小さな箱のプログラマ(パソコンからDCCの簡単に設定ができるもの)を使用しました。Zゲージでも使用しているものです。これはエラー表示は出ますが、値は書き込めています。
(2)拡張アドレスが設定できない
少なくとも私の家にある機器では無理でした。電車用デコーダーのEM13は拡張アドレスが設定できますので、731系は「731」、キハ201系は「201」にしてあるのですが、ライトコントロール用のFL12にはそういう値は設定できず、基本アドレスの「73」とか「21」にしています。
FL12の説明書には、CV1には01~127が設定可能と書いてありますが、CV17等はリストにありませんので、拡張アドレスはできないものと思います。ただ、定格・機能の欄には「初期アドレス値:03(設定可能範囲:)01~9983」とも書いてあるんですよね。
ライトコントロールの方が数が多いので、拡張アドレスを設定できると便利なのですが。
明日はカシオペアの牽引機であるEF81に挑戦です。