DCC運転時のアドレス設定等
ここ数日のDCC関連の動画の時のアドレス設定のお話です。
日本型Nゲージでは電車型が多いので、ひとつの列車に複数のデコーダーを搭載したりと、たくさんのデコーダーを使うことになります。
うまく設定することで運転はぐっと楽になります。
DCCでは動力車(デコーダー)ひとつひとつに個別にアドレス(番号)を割り当てることができます。
コントローラーからは、このアドレスを指定して個別に動作を指示します。
デコーダー番号は重複しても構いません。ただし重複した番号のデコーダーは、線路上どの位置にいても同じ動きをしてしまいます。これを逆にとってうまく利用することもできます。
1.重連で利用する
カシオペア牽引用のDD51のように、2台で固定という動力車の場合(他には電車編成で動力車が2台あるような場合など)は、同一番号を割り当てると、全く同じ動きをするので制御が簡単です。
ただし、DD51のような機関車の場合には、ライトも2台一緒に点いてしまうので、後ろ側のライトを切りたい場合には別番号を割り当てる必要があります。
カシオペアの動画に出てくるDD51は、実は同一番号を割り当てています。2台目のライトがきちんと消えているのは、最初からライトの配線をしていないからです。つまり、重連で向かい合わせになる側はライトが点灯しないようにしてあります。
これは線路に車両を置く時に向きの目安にもなりますので便利でした。
同一番号の動力車を、最初に線路に置く時には、向きに注意しないと互いに引っ張り合ったり、押し合ったりする方向になってしまうことがあるので気をつけてください。
2.同一編成内のデコーダーに同じ番号を割り当てる
固定編成の列車(一般的な日本の電車や特急等)に有効で、ひとつの番号で前照灯/尾灯の制御が一度にできます。
例えば6両編成の列車で、先頭から1両目と6両目に前照灯/尾灯用のファンクションデコーダー、4両目の動力車にデコーダーを搭載したとします。
これらに同一の番号を割り当てると、コンロトーラーのライトボタンで前照灯/尾灯の両方を点灯させ、進行方向に合わせて切り替わって、ダイヤルを回せば走り出すということができます。
注意したいのは、1両目と6両目のライトへの配線は、互いに逆関係になるように配線することです(同一配線にすると両端ともに前照灯になったり尾灯になったりします)。
反対に、個別に番号を割り当てるとライトの制御をそれぞれ自由にすることができるようになります。
前照灯/尾灯だけを個別にオン/オフしたい時や、前照灯を付けたまま後退したい時(実車でも姨捨駅のスイッチバックの動画でありしまたよね)は、個別アドレスにしておけば再現することができます。
3.重連統括制御を使う
これは一度覚えてしまえば最も便利な機能です。
デコーダーではなく、コントローラー側の機能になるので、製品によってそういう機能がないものもありますので、そういう制御ができるがどうかを確認して購入すると良いでしょう。
重連統括制御は複数のアドレスの機関車を、重連しているものとして一括して扱う機能です。「重連」と言ってもコントローラーによって3重連、4重連と対応しているものもあります。
動画ではキハ201系と731系はこの機能で制御しています。
キハ201には201番、731系には731番を割り当てていますが、連結後は201と731は重連しているものとしてコントローラーに登録します。すると、以後、201番だけを呼び出して指示を出すと、2列車は互いに協調して同時に動くようになります(私が使用しているIntelliboxの場合、デコーダーのメーカーが異なっても、速度段数が異なっても協調可能です)。
他にも先のDD51を本当に重連にすることもできますし、特急等の基本編成と増結編成でも利用できます。
応用編としては、これをライトの制御に使用することができます。
キハ201系と731系のように、列車の編成で前照灯/尾灯を個別に制御したい(併結時に向かい合った面のライトを消したい等)ので、個別に番号を割り当てた場合には操作が面倒になってきます。
しかし、通常走行時は、ファンクションデコーダーと動力車のデコーダーとで、重連制御を登録しておくのです。こうするとアドレスが異なる複数のデコーダーを搭載した電車編成でも、一括してライトと進行方向を制御できるようになります。
731系では動力車が731番、両端の車両のファンクションデコーダーが72番と73番になっています。ライトをそれぞれ自由にオンオフできるので良いのですが、普通に走らせている時は3つの指示をするのは面倒ですし、動力車がどちらに走り出すのかを、前照灯のオン/オフで直感的に把握することができないです。
そこで、731+72+73で重連制御とします(動力車が進む向きの先頭車が前照灯、反対側が尾灯の時に登録する)。
すると、以後は編成全体に同一番号を割り当てた時と同様に、731だけの指示で進行方向に前照灯、後ろに尾灯が自動的に点灯し、切り替わるようになりますので便利です。
併結して、元に戻したい時は重連を解除すればOKです。すぐに個別に制御できるようになります。
この方式を利用すると、キハ201系と併結した際も同様に楽になります。
キハ201系側は同じように、21番+201番+22番となっているのですが、これに、72+731+73を併結すると、全部で6個ものデコーダーを操作する必要に迫られます。
そこで、21+201+22+72+731+73、の22と72のライトを連結後に消したら、残りの201+731+21+73を4重連として登録してしまいます(重連登録時の向きに注意)。
これで201番だけを呼び出せば、6両がひとつの電車であるかのように協調して動きます。進行方向にライトも自動的に切り替わりますし、動力車も協調運転してくれます。
一見、面倒そうなデジタルのアドレスですが、工夫次第でいろいろと楽になります。
問題はKATOのFL12ファンクションデコーダーは基本アドレスしか登録できないようなので(どなたか拡張アドレスを登録できる方法を知っていたら教えてください)、あまりにたくさん使用すると(128個)アドレスが足りなくなることでしょうか。単純計算で64編成で枯渇しますね。
そんなに使わない気もしますが、私鉄や特急等で、増結編成にも搭載すると車両数が多い人はなるかも。
トラックバック URL :