イリオモテヤマネコ
冬の寒い雪の風景が続いたので、暖かい地方の風景にしましょう。やっぱり冬には夏の風景、夏には冬の風景が良いかもしれませんね。
根室で日本最東端の流氷を見ましたので、今度は限りになく西の端に行きましょう。
日本最西端は沖縄の与那国島ですが、そのすぐ隣の西表島を紹介します。
突然ですが私は大変な猫好きです。小さい頃は家で何匹もの猫を飼っていました。
西表島にはイリオモテヤマネコという猫が生息しています。イリオモテヤマネコは世界中でこの島しかいない貴重な猫です。
猫好きとしては、こういう貴重な猫を見ないわけにはいかないということで、いつかは絶対に行ってみたいと思っていました。しかし西表島は遠くて、沖縄まで飛行機で行った後に、さらに乗り継いで石垣島に行き、そこからまた船で行かなくてはなりません。北海道よりもずっと行きにくいところなのです。
西表島は南国です。この島は沖縄本島に行くよりも、台湾に行く方がはるかに近いという場所に位置としています。ちょっとした海外旅行のような気分です。
島にはハイビスカスなどが咲き乱れて、まさに南国の雰囲気で溢れていました。
イリオモテヤマネコは島のシンボルです。観光バスの車体にもその姿が描かれていますし、郵便局にもシーサーの代わりに、守り神のようにして設置されていました。
イリオモテヤマネコは島の至る所にいるかというと、そうではありません。この島でも確認されているのは約90匹前後。もう絶滅寸前なのです。
島の道路には「山猫いるよ、気をつけて」という看板がたくさん設置されています。イリオモテヤマネコの大きな死因は交通事故なのです。特に夜間、道路で車にひかれることが多いそうです。なのでこういう看板が立っているのです。
西表島には西表野生生物保護センターがあります。ここではイリオモテヤマネコの生態についての資料を見学することが出来ます。
私ははやる気持ちを抑えることが出来なくて、朝早く行ったところ、まだ開館していませんでした。ところが館内には人がいて、私の姿を見るとセンターを開けて見学させてくれたのです。とてもうれしかったです。
中には剥製のイリオモテヤマネコが展示されているほか、その生態についての詳しい資料が展示されています。
私が行った際には、保護されたイリオモテヤマネコが飼育されていて、直接は見ることが出来ませんが、モニターカメラで猫の様子を見ることが出来ました。
イリオモテヤマネコは「猫」というよりも小型の「虎」に近いフォルムをしています。
剥製を見ると一目瞭然ですが、日本に良くいるイエネコと違って、少し精悍な印象を受ける猫です。ただ、大きさは普通の猫と同じです。
島を観光したり、いろいろなところに行ってみましたが、残念ながら野生のイリオモテヤマネコを見ることは出来ませんでした。
猫好きとして、少しでもこの猫の保護に役立てるように、保護センターに、出来るだけの寄付をして帰りました。
90匹という数は絶望的な数字ですが、イリオモテヤマネコが少しでも快適に生活できたらと思います。