メルクリンの魅力(2)
2.最初に買うもの、いくらかかるの?
最初はスターターセットを買ってください。
スターターセットは、列車、線路、コントローラーがセットになった入門用パックです。
いくつかの種類がありますが基本的に入っている列車が違います。貨物列車が好きな人は貨物列車のスターターセットを買えばいいです。通勤列車が入ったセット、スイスの列車のセット、消防列車のセットなど、様々なセットがありますし、毎年新しいセットが発売されています。
最初から欲張りな人のために、2編成の列車が入っていて、線路も大きなレイアウトが敷けて、さらにセントラルステーションと呼ばれる高機能タイプのコントローラーが同梱になっている「メガ・スターターセット」というものもあります。
本格的にやるぞ!という人は、こちらを選択してください。コントローラー等の詳細な違いは後述します。
値段ですが、普通のスターターセットなら、3万円~6万円台くらいです。Nゲージの入門セットとそんなに変わりません。
メルクリンは高くないです。メルクリンは高いという認識の人が多いですが、決してそうではありません。
日本のHOと比較すれば0がひとつ違うくらい安いですし、Nゲージと比較してもそれほど違うわけではありません。
ただしメガスターターセットは、列車も多いですしコントローラーが違うので、10万円以上します。
これもずばり書いてしまいますが、もし価格が高いお店があったら、そこでは買わないでください。
輸入品なので国内価格には差があります。高いお店ばかりではなく、インターネットで海外通販もできますので、高い価格を付けているお店で買う必要はないです。国内でも良心的な価格の販売店はあります。
スターターセットに含まれている製品を個別で購入すると、スターターセットよりもずっと高くなります。メガ・スターターセットを含めて、どんなスターターセットでもそういう価格設定になっています。
中にはスターターセットに入っている列車だけが欲しくて、初めてではないのにスターターセットを買ってしまう人もいるくらいなので、それほどお得な価格だということになります。
よほどの理由(他人から一式もらったけど不足しているものがあった等)がない限り、スターターセットを買わない手はありません。
それからメルクリンで遊ぶ時に、模型以外にどうしても必要なものがひとつだけあります。
家庭用の変圧器(昇圧機:アップトランス)です。
ヨーロッパの家庭用電源は220V~240V程度なので、製品もそれで動くようになっています。日本では100Vですので、そのままでは使えませんしコンセントの形も違います。
大型の家電量販店に行くと、『ヨーロッパの製品を日本で使えるようにする変圧器』というのを売っていますので、これをひとつ買ってください。電力容量によって何種類かありますが、200VA~300VA程度の普通タイプのもの(数千円のもの)でOKです。
間違わないようで欲しいのは、普通に海外旅行に行く時に使用する「日本の家電をヨーロッパで使えるようにする」ものではないことです。この逆でなくてはいけません。
売り場に出てないこともありますから、店員さんにきちんと言って出してもらうのが安全です。くどいですが、「ヨーロッパで買ったものを日本で使う」ことを念を押してください。
結局、一番小さなスターターセットを買って、昇圧機も買った場合、全部でだいたい4万円くらいになると考えてもらえば良いです。
3.スターターセットを開けて走らせてみる
スターターセットを買ったら箱を開けてみましょう。
メルクリンで問題になることがあるとすると、以下の2点です。
(1)説明書類がすべて外国語
基本的にヨーロッパの各国語で書かれています。ひとつの説明書に英語、ドイツ語、フランス語・・などがいっしょに書かれているのです。
このため説明書を見ただけで「だめだ・・」と諦めてしまう人がいます。こればかりは仕方がないのですが、英語の部分だけを読んでいればOKです。
また英語が読めなくても、図を見ればわかるようになっていますので、図の通りにすれば大丈夫です。
(2)列車が外国の列車
日本の列車は残念ながら1台もないです。この列車なんだろう?と思ったりもします。
あまり細かいことには気にせず、色が気に入った、形が格好いい、映画に出てくるようだ、ということで車両を選んでいけば良いと思います。
車両について調べてみたりするのも、楽しみのひとつになったりするかもしれません。
メルクリンを持っている人のすべてが、外国の列車に詳しいわけではありません。私もデザインで選んだりしています。またメルクリンの運転会では、走らせた時に「それは変だよ」なんて言う人にも会ったことがないです。
どちらもあまり神経質に気にしないでください。
外車に乗るような気分で、模型を楽しんで走らせることができれば良いと思います。
さてスターターセットの話に戻ります。
箱の中には、トランス(電源)、コントローラー(モバイルステーション)、列車、線路、説明書、が入っています。
メガ・スターターセットを買った人は、コントローラーはセントラルステーションという大きなタイプで、列車は2編成分になっています。
まず線路を円形に繋ぎます。
どうすると円形になるかは、箱か説明書に絵が付いていますので、それを見ながらやるといいでしょう。
線路は両端を合わせてカチッと音がするまではめ込むだけです。ほとんどプラレールのような感じでできてしまいます。
線路を外す時は、レール面が上になるように両手で持って、接続箇所で谷折りになるように(V字型になるように)折り曲げます。ちょっと怖いかもしれませんが、やってみると簡単にポキンと外れます。
線路はカーブは、1本につき30度ずつ曲がるので、3本で90度、6本で180度、曲がるようになっています。ぐるっと一周させるには12本の線路が必要です。
直線は、基本線路としては、長さが188mmの線路と172mmの線路があります。188mmを1本と172mmを1本繋ぐと全体で360mmになりますが、これが基本単位のひとつになります。
どうして2種類あるのかは、やがて大きなレイアウトを作っていくうちに体験的にわかってきます。何本も複線を造ったりしていくうちに、長さの調整をする必要があり、それがこの組み合わせで実現できるようになっているのです。
小判型の円周線路を造るには、直線部分の長さが向こう側とこちら側で合ってさえすれば問題ありません。
例えば、向こう側の直線部分を188mm×3、172mm×2で作ったら、こちら側も同じ本数の線路を使えば、必ずぴったりと合った線路を作ることができます。
線路のひとつに、配線を繋ぐためのコネクタボックスが付いている線路があると思います。これに配線を繋ぎます。
説明書の図を見ながら、コネクタの一方の端をコントローラー「モバイルステーション」に、もう一方をトランス(電源またはアダプタ)に繋ぎます。
最後に列車を線路の上に乗せてください。
電源かアダプタをコンセントに差しますが、日本ではヨーロッパのものはコンセントの形も違っていて、そのままは使えないので昇圧機の出番にになります。
トランスの線は昇圧機に繋ぎます。昇圧機の線を日本のコンセントに繋ぎます。
コンセントの形を見て繋げば間違うことはないでしょう。
家庭の壁のコンセント→昇圧機→トランス(アダプタ)という状態になります。
メルクリンのコントローラーには、いわゆる電源ボタンはありません。
コンセントに差した瞬間に電源がオンになりますので、コンセントの線は必ず最後に差してください。
スターターセットでは列車はすべに登録されていますので、モバイルステーションの画面に列車名を出して、すぐに運転するだけです。
モバイルステーションの操作方法は、ホームページにもありますのでそちらも参照してください。
とりあえず簡単に遊べそうだということを理解していただければと思います。
とにかく線路は本当にプラレールのような感じなので、列車を乗せて、コンセントにコードを差せばいいだけです。
これでどれだけのことができるかは、また次回書きたいと思います。
※文章だけですみません。
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列車を線路に乗せる前に必ずSTOP状態にしないと壊れます。
Comment by 匿名 — 6 月 27, 2008 @ 11:53 pm
この様な作文を掲載する場合は、何方か別の人(複数)が添削して、
重要事項の記載漏れは絶対に防ぐ対策を講ずる必要があります。
対象読者が初心者であれば、なおさらでしょう。
善意が意図せぬ方向へ行っては、作者、読者 双方が後で困ります。
Comment by 浦島太郎 — 6 月 28, 2008 @ 6:22 am
匿名さん、浦島太郎さん
ご指摘ありがとうございます。
今回、説明書の翻訳というような目的で書いているわけではないので、あえて書きますが、STOPボタンの機能はおっしゃる通りなのですが、この場合は問題ありません。
なぜなら電源を入れる前(通電していない状態)に列車を乗せているからです。
もし、どこかがショートしていたとしていたら、自動的にSTOP状態になりますので大丈夫です。
また「STOP状態にしないと壊れ」てしまうようなことはありません。メルクリンはそんなにヤワではありません。
さらに書いてしまうと、問題が発生した際に安全状態に自動的に移行するの機能が「STOP状態」ですので、間違った扱い方をしてもセーフティーが付いていて安全だという点も、メルクリンの利点だと思います。(むしろこの機能がない鉄道模型の方が本当に壊れてしまう可能性があると思います)
実際には、運転会などでも、みなさんSTOPにしない状態で列車を乗せたりすることは「多々やっている」ことだと思います。
また、レイアウトを固定している場合、線路に列車を置きっぱなしにしているようなケースでは、電源を入れるだけで運転準備になりますから、これが「間違っている」とは、私は思っていません。
(別の話になると思いますが実はそういう仕舞い方のほうが便利だ思いますし、そういう想定で作られているような気もします)。
ブログだからこそ書きたいのは、建前ではなく、本当のところどうなのよ?という「本音」や「実態」だと考えて書きました。
このブログはメルクリンの公式ページでもないでもないので、説明書的なことではなく、実際のところ、あなたはどうやって遊んでいるのですか?といった視点が大切ではないかと考えました。
誤解されることはわかりましたので、HPに掲載する際には文章を変えようと思いますが、私が伝えたいのは「メルクリンは簡単である」ということです。取扱の解説ではないです。
メルクリンでなくても、特にデジタルものや電気関係のものは難しいのでは?と思われているのではないかと感じます。
そのひとつに操作が難解だ、手順が難しい、という思い込みもあるのではないかと。
始める前に、あれをこうして・・と手順が多いと思われるのは、一番避けたかったことです。Nゲージや方の鉄道模型と同じなんです。メルクリンもとにかく乗せればいいんです。
高級品でも特別な模型でもなんでもなく、みんなが遊べるそういう模型なんです。
例えば、パソコンもそうですが、マイクロソフトは「使用中に電源を切るな」と書いてありますが、実際にはみなさん「切っている」でしょ。
フリーズしたような場合には「切らないと直らない」ですから、ノートパソコンでは「バッテリーを外してやらないと直らない」のです。
これは明らかに説明書では「やってはならない事項」です。
そのためフリーズしたパソコンを前にして、自分も固まっている方を何人も見てきました。
じゃあ、みんなどうやって使っているのだろう?ということを書きたいと思います。
ですので大変申し訳ないのですが、お二人の善意のご指摘は重々わかった上で、特に初心者やこれから始める方には知っていただきたいのです。
多少操作を間違っても壊れたりしません。そういう安全機構もついているのです。
また電源を入れる前に列車を線路に乗せる(または乗っている)ことは、致命的な誤操作ではありません。多くの人がやっていることのひとつだと思います。
では、もし乗せた列車の車輪が外れていたりしてショートした場合にはどうなるのでしょうか。
これはご指摘があったように、自動的にSTOP状態になって列車は走れません。ですから逆に安全なのです。火災になったり、壊れたりを、未然に防ぐようになっています。
Comment by しっぽしゃっぽ — 6 月 28, 2008 @ 9:10 am
STOPボタンを知らない人が読んだ場合に意味がわからないと思いますので、コメントを補足します。
(1)STOPボタンとは何か?
→コントローラー(モバイルステーション、セントラルステーション)に付いている「緊急停止」ボタンのことです。
このボタンを押すと線路への給電を停止させることができます。また、線路に何か問題が発生した場合(ショートした等)には、自動的に緊急停止状態になります。
※メルクリンでは列車が止まっていても、線路上に電気が流れているため、電気を止めるボタンがあるのです。
モバイルステーションの説明書の説明は以下の通りです(日本語訳は私です)。
・緊急停止
STOPボタンを押します。:モバイルステーションへの電源は切れません。
全ての機関車と列車は一時停止します。画面には「STOP」と表示されます。
もう一度STOPボタンを押すと、再びレイアウトに通電されます。
重要事項:
ショートした時、システムに負荷がかかった時には、自動的にSTOP状態になります。この場合、問題を取り除いてから、STOPボタンを押して運転を再開してください。もし再びシステムが落ちるようなら、まだ問題は解決していません!
(2)列車を線路に乗せる前に必ずSTOP状態にしないと壊れるのか?
→壊れません。また「必ずSTOP状態にする」必要はありません。
説明書(機関車およびモバイルステーションのマニュアル)にもそんなことは書かれていません。
ただし列車を乗せる時は車輪等が接触したりしてショートしやすいので、STOP状態の方がより安全であることは確かです。
(3)正しい起動手順は?
→モバイルステーションのマニュアルには以下のように書かれています。
・モバイルステーションの接続
1.レイアウトにコンセントからの電源コードが差し込まれていないことを確認してください。
2.ご自宅のトランスまたはパワーパック(入力電圧の値、周波数の値)が、右の図(説明書ではここに図があります)に合っているか確認してください。
3.モバイルステーションを接続します。1台目のモバイルステーションはコネクターボックスの左の10ピン端子に接続してください。
4.トランスまたはパワーパックをコネクターボックスに接続します。
・起動方法
モバイルステーション背面のトランス/パワーパックへの電源コードを、コンセントに差し込んでください。
1.すぐにシステムが起動します(ディスプレイにMARKLIN」の文字が表示されます)。
2.モバイルステーションはそのまま操作できる状態になります。
(4)正しい機関車の登録方法は?
→モバイルステーションの説明書には以下のように記載があります。
方法A:mfxデコーダー搭載の機関車を自動的に登録する方法。
方法A:
レイアウトに電源を入れる前に、mfxデコーダーを搭載した機関車を線路に置きます。システムが起動するまでの間に、mfxデコーダー搭載機関車は自身のデータをモバイルステーションに送信します。モバイルステーションが操作できるようなればすぐに、機関車は機関車リストから選択できるようになります。
※レイアウト上に先に列車が置いてあっても問題ないことが説明書でもきちんと説明されていることがわかります。
(5)通電状態で機関車を線路に乗せたらだめなのか?
→説明書にはだめともOKとも書かれていませんが、以下のことからだめではないと推測されます。
mfx機関車の説明書の「モバイルステーション/セントラルステーションでの操作」の項目に、以下のような記載があります。
『機関車を線路に置いてください。機関車は自動的に機関車リストに登録されます。』
この前後には「STOPを押しなさい」といった記述はありません。また、もしSTOPを押していると、上の説明の前の文と後の文の間に「GOボタンを押してください」という説明が必要になります(でないと自動的に登録されない)。
ですので、私は「問題ない」と解釈しています。
いままでにそういうことをして、問題が発生した経験も皆無です。
Comment by しっぽしゃっぽ — 6 月 28, 2008 @ 3:05 pm
デジタル信号を扱う電子機器をノイズやショートの可能性がある状態で扱うことはトラブルのもとですけど。
ま、トラブっても泣くのは自分自身ですから。御勝手にどうぞ。
Comment by 匿名 — 7 月 10, 2008 @ 8:03 pm
匿名さん、こんにちは。
おっしゃる通りですね。
まとめる際には表現等を気をつけるようにしたいと思います。どうもありがとうございました。
Comment by しっぽしゃっぽ — 7 月 11, 2008 @ 2:31 pm