瀬見温泉
日本は温泉大国です。
いろいろな温泉がありますが、あまり知られていないマイナーなところを発掘したりするのは面白いです。
山形県に瀬見温泉というところがあります。新庄の近くです。
陸羽東線というローカル線が走っていて、瀬見温泉駅という駅もありますが、たぶん地元の人以外はあまり知らないのではないかと思います。
宿の方に聞いたら、客の9割以上は地元東北地方からのお客さんとのことでした。
東京からのこのこ出かけていった私は、珍客だったということですね。
陸羽東線の沿線には温泉が多いのですが、線路は別の機会に紹介するとして、今回は瀬見温泉そのものです。
ちなみに私は列車で行きましたが、かなり行きにくいので、そういう人も珍しく、普通は車で行くということも付け加えておきます。
瀬見温泉は山間の静かな谷に、川に沿って温泉宿が何件か連なっています。
源泉の近くには神社と足湯があり、瀬見温泉の由来が書かれています。(写真を拡大すると読めます)
義経伝説に縁のある温泉なんですね。
産湯として発見されたということで、なんだか寅さんのようなイメージを持ってしまいました。
瀬見温泉の最大の特徴は、通常のお風呂の他に、ふかし湯というお風呂(?)があることです。
ふかし湯は公衆浴場に隣接していて、神社と足湯の目の前にあります。
ふかし湯は近隣の旅館で入湯券を購入して入ります。旅館に宿泊していればセットになっている場合もあります。
私は宿泊していた宿の人に案内してもらって入りました。
ふかし湯には浴衣を着用して入ります。
湯船やお湯はなく、源泉から吹き上がる蒸気を幹部に当てて湯治をします。その名の通り、お湯で蒸かされるのです。
着衣で入りますが、浴室はきちんと男女別に分かれています。
室内は狭くて一度に3人しか入れません。
このあたりがマイナーならではのありがたみを感じるところです。この日は私だけで独占できました。
本格的な観光地化されていない、こういう素朴な温泉は貴重で好きです。
木の床の上に、それこそ義経が使っていたかのような木の枕(時代劇とかでお殿様がしているようなあれ)が3個並んでいます。
枕をどけると、床に穴が開いていて、そこから高温の蒸気が噴き出してきます。
直接当てるのではなく、タオルを敷いて、さらに浴衣でその上に寝転がります。
温度が低いサウナのような感じでしょうか。じんわりと湯気が体を包んで良い気持ちです。
30分ほどそのまま寝転がっているのが、ふかし湯の入り方だそうです。
ふかし湯の前にある旅館は大変立派です。
文化財のような作りでした。今回は別の宿に泊まったのですが、こういうところにも泊まってみたいです。
私の泊まった宿の部屋からは、川と向こう岸を走る陸羽東線が見えました。
素晴らしいトレインビューです。贅沢を堪能しました。
山深い里にも春の足音が着実に近づいているようでした。
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