公園内は絶壁の高さが1kmもあるという巨大な岩『ハーフドーム』を中心として、様々なキャンプ場、散策路が整備されている。このあたりはヨセミテビレッジと呼ばれている一体で、一般観光客は、まずここでアクティビティを楽しむのが定番となっているようである。
国立公園自体はとてつもなく広いので、車があっても全部を1日で回るのは無理である。必然的に、やりたいアクティビティを決めて、それを楽しむというスタイルになるだろう。
私は本当は乗馬でトレッキングをしてみたかったのだが、厩舎に行くと、サマータイムの終焉と共に『馬も厩舎にしまいました。また来シーズンにどうぞ』と貼り紙がされてしまっていた。残念。
仕方がないので、友人と合流して写真撮影に付き合うことにした。本当は私も「写真素材コーナー」の写真を撮影するつもりでいたのだが、カメラの入った荷物はロストしてしまっている。運良くたまたまビジネスバッグに入れておいたハンディカムが1台あるだけだ。ただしこれも充電器は荷物の中なので、この電池が切れるまでのアイテムではあるのだが。
公園内には、それこそアメリカン・カントリーな光景のオンパレード。大自然に包まれている感覚をたっぷりと味わうことができる。風景については、私のつたない文章ではとても表現できないので、ビデオカメラの映像で確認していただきたい。
ヨセミテビレッジは、氷河によって削られて作られたU字谷の底に位置している。谷の底に動物や植物の楽園があるという感じだ。両側は断崖絶壁に囲まれているのだが、歩きながらその崖に近づくと、なにやらカチンカチンという金属音が聞こえてくる。最初のうちは不思議に思っていたのだが、カメラの望遠レンズで崖を覗くと原因がわかった。
ほとんど垂直に切り立った崖にロープを張ってよじ登っている人がいる。それも数人ではなく、いくつものパーティーが挑んでいる。音は彼らの使う岩登りの道具がふれあうものだったのだ。
そういえば、ロスの会社の人が昔2日かけて登ったことがあると言っていたことを思い出す。垂直の岩にみのむしのようにぶら下がったまま寝たりするそうだ。
公園内を1日かけてドライブした。テナヤ湖方面にも足を伸ばす。
ヨセミテで一番の美しい光景は、夕刻、ハーフドームに陽が当たる瞬間だというので、夕方にはビレッジに戻ってくる。ハーフドームを見るのに良いポイントは2カ所。トンネルビューと呼ばれるヨセミテバレーの入口と、グレイシャーポイントというバレーの絶壁の上だ。トンネルビューはビレッジからも近いが、グレイシャーポイントに行くには車が必要だ。
まずはトンネルビューから。ここはちょうどワオナ方面に行く道路が、岩を突き抜けるためのトンネルの出口に位置している。日本で言うならば、見返り富士といった感じになるだろうか、バレーの向側にハーフドームを望むことができる場所だ。駐車場があり、世界各地の人が記念撮影をしていた。
しかし、圧巻はやはりグレイシャーポイント。トンネルビューから車でさらに30分ほど絶壁を登っていったその頂上だ。駐車場から10分程度歩くことになり、さらに街路灯が一切ないために、夕刻に行く場合は懐中電灯が必需品である。
徒歩ではヨセミテバレーの本当に岩の縁まで行くことができる。下を見ると遙かカリービレッジキャンプ場が見える。すごい高さだ。そして目前にハーフドーム。ちょうど夕陽があたって、岩全体が赤く輝いている。
やがて夕陽が谷の向こう側に沈むと、星が瞬き始める。谷にキャンプの灯がちらつきはじめ、夜の支配する時間へとゆるやかに移行していくのだ。
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トンネルビューからのハーフドーム
【動画】 10秒 約910KB WMV形式 |
グレイシャーポイントのハーフドーム
【動画】 14秒 約750KB WMV形式 |
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