ブランデー貨車展示用ミニレイアウト 2004年1月

 

 楽器ケースレイアウトの方は、なかなか作業が進んでいなかったりするのですが、いずれにしても工事中で列車が走行できません。そこで、Zゲージ本来の気軽に遊べるレイアウトを別に用意したいと思うようになりました。やはりZゲージには小さなレイアウトも似合いますものね。
  書斎のデスクの横に、以前紹介したMAXIのブランデーが入る貨車が置いてあり、夜中にたまにちびちびと呑んでいるのですが、これもただ線路の上に乗っているだけですので、ここに展示用のレイアウトを構築することにしましょう。
 十分小さくてあまり邪魔にならず、すぐに運転ができて、比較的短時間で完成できるものを目指します。そしてブランデー貨車が飾っておけるということも大事な点ですね。

 また、せっかくですので、楽器ケースレイアウトの方の難工事部分の練習をしたいと思います。まずは高架部分、そしてトンネルですね。どちらもやったことがないわけですから、小さなもので練習したいと思います。
 まとめると次のような感じになります。

 ●ブランデー貨車が飾っておけること
 ●Zゲージの列車がすぐに運転できて、邪魔にならない
 ●高架部分とトンネルがある

 あまり複雑な線路配置にすると運転が楽しめないですから、線路はブランデー貨車をぐるっと回るだけの単純なオーバル構成がいいと思います。計算すると、Zの最小半径である145mmのカーブで、直線部分は220mm程度にすると、ちょうどMAXIの貨車を1周できそうです。比較してみるとMAXIの貨車って大きいですね。
 これだけだとあまりに単純すぎるので、このオーバルに短い引き込み線を2つほどつけてみましょう。ポイントを選択式にすれば、2列車が交互に運転できますので、すぐ運転できるという目的を満足できそうです。

 問題は高架部分です。この線路距離ではとても勾配なんてつけられませんし、勾配をつけると列車の走行にも支障が出ます。線路を坂にできないのなら、逆に地面を坂にするしかないという逆転の発想で、レイアウトのベースの高さをある程度上げておいて、線路が通過する一部分を掘り下げて橋にすることを思いつきました。まあ、高架と言うよりは橋そのものです。
 トンネルの方はどこにでも作れますから、どこか一部をトンネルとしてしまえばいいと思います。
 なんか小さな線路の中に全部を詰め込むというのは、盆栽のようで面白いですね。大きなレイアウトにはない楽しさがあることを発見しました。他にもいろいろ詰め込んでいきたいと思います。

 

    台の製作〜道床の貼り付け  

 

 ここからは製作行程に従って、レイアウトができるまでを見ていきたいと思います。

これが今回のレイアウトベースです。
ブランデー貨車の展示台ということになります。橋の部分だけを掘り下げるのは大変なので、手前側は全体的に段差をつけました。
全体的に微妙に工作がずれている部分がありますが、ご愛敬です。気になるようなら後ほどパテで埋めてしまえばいいかなと思います。

線路はこの段差に飛び出すようにして周回します。
MAXIの貨車はまっすぐ横向きに置いてしまうとつまらないので、斜めに置くようにして、その結果できた隙間に引き込み線を配置してしまおうと思います。
段差になった部分はもったいないですから、ポイントコントロールボックスをここに置くようにします。ボックスの配線の穴をくりぬきました。
今回は東京の学芸大学にあるメルクリン専門店製のポイントコントローラーを使用します。小さいですし、選択式化や信号線まで一緒に配線できてしまうので便利だと思ったからです。
レールの位置をとても大雑把に板にボールペンで写します(ケガキ)。
この辺性格が出るのかもしれませんが、どうせ後で微調整しなければならないので、相当適当な書き方です。
地上部分はコルクを使って線路の道床を作りました。
コルクの厚さは5mmです。コルク板の上に線路をおいて型どりをしてから、カッターで一気に切り抜きます。
先ほど下書きした線路の形に沿って、コルク道床をボンドで貼り付けていきます。
これが線路の土台になるわけですね。いきなり線路を貼っても良いと思います。今回は橋の部分の端で発生する段差を吸収するために道床を敷きました。
コルク道床の貼り付けが終わったところです。
楽器ケースのレイアウトでは、このまま線路を敷設していたのですが、今回はもう一捻りします。

 

    カントを付ける〜試験走行  

 

カーブの半径が145mmととてもきついですから、カーブ部分にはカントを付けることにしました。カントとは急カーブの部分で遠心力によって車体が外側に飛んでいってしまわないようにするために、カーブ部分を全体的に内側に向かって傾斜させることを言います。実際の鉄道や、高速道路でも行われている工事です。高速で車両がカーブを通過すると外側に脱線したりするのを抑止するわけです。

カーブの道床の外側にだけ、厚さ1mmのコルクを木工用ボンドで貼り付けてみました。これも極めて大雑把ですが。これで線路の外側が高くなりますから、結果的に内側に向かって傾斜する、はず・・です。
とにかくカントを付け終わったので、レールを借り置きしてみました。
端はファーラーの高架橋とアーチ橋を組み合わせて作りました。アーチの足の高さが若干足らないので、後で何かで付け足す必要があります。
その他、今考えているストラクチャーを全部置いて、イメージを確認します。
家も土台だけ置いて、位置やぶつからないかなどを確認します。この写真では貨車に隠れて見えませんが、貨車の向こう側に小さな駅と家が2軒建っています。
トンネルは右上の部分に造ることにしました。余っているレールでトンネルの上にZゲージの車両も展示できるように、展示線を作ってみようかなと思います。
今回はレイアウトが小さくて、フィーダーレールを組み込めなかったので、線路に直に銅線をハンダ付けします。ハンダ付けは慣れていないので緊張します。
少し試したのですが、先に高架の線路を固定してから他の線路を接続した方が楽そうだったので、高架橋との接続点を作ります。
もともと段差があってぴったりの高さにはならないので、ここもコルクで調整です。アーチ橋の寸足らずの足にもコルクを何枚か貼り付けて高さを合わせました。
アーチ橋が完成したところです。
あとで走らせて気がついたのですが、本当に若干アーチの中央部分が凹んでいます。そのため、短い車両が連続すると連結器が外れてしまうことが・・。なんとかなったらなんとかしましょう。Zではほんの1mmが大きく響いてしまうんですね。もっと精度を高めないとだめでした。
他の部分の線路もすべて固定しました。カントもちゃんとついています。
車止めも設置しました。ようやく線路らしくなりました。
待ちに待った走行試験です。走らせることができるのはとてもうれしいのです。
かなり高速運転しても安定して走ります。カントの効果でしょうか。
写真は疾走するアメリカ型SLとスイス製貨車です。
アーチ橋は結構気に入っています。
ブランデー貨車をバックに、材木車を引いたドイツ151貨物機関車が渡っていきます。
ドリルで穴を開けて、配線は全部裏側へと通しました。MAXIの線路も固定してあります。
次はバラストを撒いても良いですし、トンネルでもいいですね。あ、その前に信号をつけるのを忘れていましたね。
【動画】
テスト走行する列車。
けっこう奇妙な編成です。
15秒 約1.4MB WMV形式