さて、ファンタジーでディテクティブな鉄道、いよいよ着工です。
線路を敷く前に、土台になるアルミの板を釘と接着剤で固定していきます。また、将来的に土台の下側に配線を引き出す必要がある場所や、高さの制限がある場所を、くりぬいておきます。具体的にはトラバーサー(機関車の車庫にある車両を平行移動させる装置)とお城の建設予定地、各種配線を通す場所として火山の中が該当します。
配線用の穴を火山の中に開けたのは、トンネルになってしまえば見えなくなって見栄えがいいとおもったからです。
お城はプラモデルのお城を買ってきました。有名なノイシュバンシュタイン城のプラモデルです。スケールがほぼあっているからというのが理由ですが、この直後にメルクリンから、正式にこのプラモデルを同梱したスタートセットが発売されたのにはちょっと驚きました。
プラモデルには『通常版』と『デラックス版』の2つがあったので、デラックスを買ってみたら、中のお城はキンピカです。派手でよい感じになりました。
線路はアルミ板の上に直接敷くと釘が打ちにくく、固定が大変なので、まずコルクを敷いて、その上に敷設していくことにしました。最初はコルクを線路の形にしていたりしたのですが、面倒なので、線路が密集している部分は一気に大きなコルクを貼ってしまいました。
最初に端の方から建設を開始したのですが、これは失敗。穴をくりぬいたトラバーサーは位置を全く動かせないので、ここから始めるべきでした。線路は規格品で、ひとつひとつの長さが決まっているので、長さが微妙に合わなくなってきたところは、長い線路を自分でカットして継ぎ足します。
工事はつまらないので、ちょっと線路が延びると、すぐに電車を乗せてみたりして遊んでしまいます。
プラモデルのお城も、途中までできたところで一度乗せてみて、雰囲気を味わってみたりします。
火山のトンネルの中に該当する、右上の部分は工夫がいります。このレイアウトは2階部分(天上鉄道)につながっているのですが、十分な高さ出すために、坂道で長い距離を稼ぐ必要があったのです。
『電車は急に止まれない』と言いますが、電車は坂道にも弱いのです。車のように急な坂は車輪が滑ってしまい登れません。現実の鉄道では、‰(パーミル:千分率)という坂の単位が用いられますが、もっとも急な坂でも80‰程度(1,000m進む間に80m登る)なのです。これ以上、坂がきつくなったときにはアプト式(歯車のついたレールで登る:90‰の区間がある)やモノレール(タイヤで登る:97‰の区間がある)という方式が採用されます。
鉄道模型ではどうでしょうか。模型ですので、実際の鉄道よりもはるかに急な坂を登ることができます。しかし、それでもZゲージの場合、最急で3%(パーセント:100mで3m登る)程度にしないと、登れない列車が出てきてしまいます。
3%ということは1mで3cm登ることになります。Zゲージの車両は、電気機関車がパンタグラフを上げた状態の高さが4cm〜4.5cm程度です。2階部分は重なりがありますから、下を列車が通過できなければなりません。2階の高さを6cmにしようと考えると、2mの長さの坂道がないと列車は登れないことになります。
このレイアウトの横方向の長さは130cmですから、ケースの中をちょうどぐるりと1周するくらいの坂道がないと2階には登れない計算になります。当初はそういう線路計画を立てたのですが、いろいろと不都合があって無理そうなので、今回はスイッチバック(切り返し)を利用して登ります。ケースの端から端までを使って坂を上り、端で方向転換をして切り返して、また端までの距離を使って登ります。階段の途中に中二階部分を作るような構造です。
これでも駅を出た直後から登り始めなくてはなりません。ということで、火山トンネルの中は、天上鉄道がポイントで地上線から分岐する位置までは、登り勾配になっているのです。地上線は、登ればその後は当然下ります。
レールに均等に勾配をつけるのは、わりと大変です。列車が通過するので、きちんと固定された状態の坂道を造ってあげなくてはなりません。いろいろと試したのですが、コルクを階段状に貼り付ける工法を採用しました。1mmと5mmの厚さのコルク板を、階段になるように重ね張りしていきます。これで割と安定した坂道ができます。この上にレールを固定すればできあがりです。
走行試験をしてみましたが、 どの列車も走れるようです。
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試験走行。線路がつながっていない部分は
長さを調整する必要があるところです。 |
光り輝くお城のある町を駆け抜ける
ドイツの新幹線ICE。 |
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架線やストラクチャーが接触しないかどうかをチェック中です。
この機関車のデザインは本当に細かくて素晴らしいですね。
車体はタバコ1本ほどの大きさなんですよ。 |
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