寸法の問題が解決しましたので、レイアウトの問題も予想以上に楽になりました。
思っていたよりも多くの線路が敷けるのです。特に高さが35cmもありますから、線路は全体的に2階建て構造にして、何本かの列車を同時に走らせることができるようにしようと考えました。
最後に残ったのが、シーナリーの問題です。
よく博物館などにあるレイアウトは、実物を忠実に再現しています。雑誌やWEBも参考にしたのですが、多くは情景をリアルに再現する目的のものでした。
おしゃれな感じのレイアウトでは、逆に家具に線路を敷いたようになっています。私としては、銀河鉄道や水中鉄道(なんと、これは作っているところがあったのですが!)をイメージしていたので、何かギミックを仕掛けたかったのです。あんまり難しいのは技術的に課題が残りますが・・。
そんなとき、ふと、あることに気がつきました。
WEBなどでレイアウトを公開されている方の多くが、自分の鉄道の歴史や設定を紹介していたのです。私も、まずは世界観の設定から取りかかることにしました。
舞台はファンタジーです。
単純ですが、 ファンタジーといえばヨーロッパ中世風。これはZゲージの車両ともマッチします。
お姫様がいて、騎士がいて、お城があったり、ドラゴンが住んでいたりしてもらいたいです。
ケースに高さがあり、2階部分があるのですから、列車が空を飛ぶというのがいいかもしれません。
それから列車と言えばミステリー。西村京太郎氏や松本清張氏に代表されるように、癖がある優秀なディテクティブ(探偵)が欠かせません。
あとは、私は猫が好きですから、小動物が登場すると楽しいですね。
こうやって、あれこれと想像するのは楽しいのですが、そんなこんなで最終的にできあがった世界はこんな具合です。
東の空が明るくなり朝が近づいている。
ホームの端に置いた大きなトランクに腰をかけ、目深に帽子をかぶった男が1本のタバコに火をつけた。彼の背後には、タバコよりも遙かに雄大な煙を立ち上らせている巨大な火山があった。
火吹き山。住民にそう呼ばれる火山の麓にある古代文明の遺跡で、彼は昨日、探偵として初めての仕事を完遂した。そして、その報酬がいま足元にいる。
にゃうー。気の抜けた声で鳴く子猫。「迷子の猫探し」の報酬だ。親猫は子猫をたくさん産んだ。飼い主はもらってくれと言い、彼は断ったのだが、その中の1匹は勝手に後をついてきた。
にゃうー。猫が鳴くと、地平の霧中から朝一番の列車が現れた。見たこともない列車だ。流線型のボディ。光るプロペラ。
振り向く探偵の頭上で、雲が切れ、太陽が顔を見せる。
探偵はまだ知らない。火山灰が飛ぶこの土地で、太陽が姿を見せることは数年に1度しかないことを。相棒の子猫の瞳に、雲間に光る銀色のレールが映っていることを。
そして、今日が探偵にとって忘れることのできない事件の幕開け日になることを。
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うーん、ちょっと映像化するのは難しそうですね。でも、趣味なんですから、そのくらいでちょうどいいのです。どうせ永遠に完成しない鉄道なのですから。
最終的に決定したレイアウトの図面です。
全体的に2階層構造になっていますので、2枚に分かれています。右側の図が、左側の図の上に乗っかる格好になります。1階部分が地上世界で、2階部分は天空の世界を想定します。
レイアウトの左には、火吹き山こと、大きな火山があります。地上の列車はトンネルで火山を抜けていきます。火山は絶えず火を噴いていますが、山肌には鉱山があったりして、人々は活力を持って生活しています。
街の部分には農耕地もあります。豊穣を祈る人々が見られます。
街の背後にあるのは大きなお城です。物語のヒロインが登場する予定です。
鉄道は街の交通を担っています。大きな車庫があり、様々な種類の列車が駆け抜けていきます。鉱山や作物を交易したり、観光者が訪れるためです。
世界の人は気がついていませんが、空の上層には古代文明の力で走る天上列車があります。何のために走っているのか、それは不明です。
お城や火山を覆う雲の上を、見たことのない列車が走るのです。
鉄道模型としては、単線の周回線路が上下の立体構造で3本あります。大きなものが2つで、小さなものがひとつ。大きい2つにそれぞれ列車を別々に運転することができます。小さなものは小型の車両などを楽しむために用意しました。半径がきついので大型の車両は通れません。
地上の線路には、多数の機関車と、4編成程度の列車を止めておき、交互に運転ができるようになっています。
天上の線路は、行き違い等はできませんが、スイッチバックを利用して、地上の線路と列車を入れ替えることができます。
とりあえず、これだけあれば、10年は完成しないのではないかと思います。特に、天上の線路は、地上部分との重なりが大きく、どうやって支えの柱を立てようかということすら悩んでいます。
まずは地上部分を作っていくことにしましょう。
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レイアウトのための追加購入品が届きました |
一気にものが増えましたね |
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【次回へ続く】
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