架線集電(HOゲージ編) 2004年12月

 HOゲージでもZゲージ、MAXI同様に架線集電が出来ます。
 架線は1本から個別に販売されていますが、架線基本セット(70000)が発売されていますので、これから入るのがやりやすいと思います。基本セットには、少し大きめのオーバル1周分程度の架線マストと架線(3種類)、集電用のマスト1本、マスト設置用の台座、そしてマストの位置決め等に使用する治具がセットになって入っています。

 Zゲージと違って、HOでは架線の種類(長さやタイプ)が豊富です。これらを組み合わせて、線路にマッチするように架線を設置していきます。複線や複々線、ヤード部分や複雑なポイント部分などは、いくつかのマストや架線と架線を支える電線を組み合わせて作りますが、まずは、1周分の架線を設置してみることにします。
 基本セットに入っている架線は、直線用(ちょうど24188と24172を1本ずつ足した長さ)の長いものと、カーブ用の短いもの、それに、カーブ用のものよりも少しだけ長さが長いもの、の3種類が入っています。普通にオーバルに設置する場合には、直線用と一番短いカーブ用を使えばOKです。
 直線部分が24188+24172に合わせて作られていますから、直線部分はこの組み合わせになっていると架線の長さの調節が要りません。

 まず線路に台座を設置します。これはZゲージよりもずっと簡単で、Cトラックの場合には、道床部分に金具の端を引っかけて、ぱちんぱちんとはめていくだけです。しっかりとフィットするのでずれたりもしません。
 台座の位置がマストの位置になるわけですが、曲線の部分は、半径360mmの曲線の場合、22.5度ずつ設置していくようです。つまり、1周の円でマストは16本必要です。90度のカーブの場合は両端のマストを含めて5本です。
 今回はとりあえず、24188+24172が4セット、後は360mmのカーブ線路12本での1週オーバルを作ってみました。マストの数は全部で20本です。
 マストは台座にスライドして固定します。こちらも簡単です。
 HOの場合には、 お座敷レイアウトでも、手間さえ惜しまなければ架線集電を楽しめます。

台座を設置
台座にマストを建てます

 マストが立ったら、次はいよいよ架線です。上の線と下の線を、それぞれマストに引っかけていきます。
 マストには、架線を引っかける用のくぼみが何カ所かついています。Zゲージとは違って、HOでは架線がパンタグラフの同じ位置を擦り続けないように工夫して張ってくださいと、説明書に書かれています。
 本物の鉄道もそうですが、直線部分はジグザグに張っていくことになります。ところが、これは意外と難しいのです。パンタグラフが当たる位置がけっこう狭いので、微調整しながら張っていく必要があります。
 カーブの部分はマストの間隔が短くなっていますので、基本的にZゲージのように、架線をカーブ状に曲げる必要はありません。しかし、全部直線のままで良いというわけでもなく、もともと曲がっている架線もあったりするので、線路との位置関係を見ながら、多少曲げたりして、なんとか1週張ります。

 

    試験走行  

架線工事が済んだら試験走行です。
架線の試験と言えばあれ。架線試験用車両(49961)の出番です。本当にこのために存在している車両です。パンタグラフの中央部分に架線がきちんと当たっていないと赤いランプが点灯するという優れものです。
ディーゼル機関車に押されて、ゆっくり1周してみます。全然だめです。至るところで赤ランプです。周回方向も同じ方向だけでなく、逆周りとかもしっかりと確認しないといけません。
修正すること何回目か、ようやくきちんと走行できるようになりました。

いよいよ電気機関車の登場です。バイエルの広告が派手なDBの101型が、架線試験車とスピードメーターの付いた客車を牽引します。全ての車両にパンタグラフがありますので、ここぞとばかりに全部上げておきます。
電気機関車はシャーシを外して、中のスイッチで架線集電に切り替えておきます。これで架線から電気が来ないと本当に走れないわけです。
試験の甲斐あってか、今度は大丈夫でした。線路集電と同様にしっかりと走っていきます。

 架線集電の試験をするときには、モバイル・ステーションで運転すると、列車の動きに合わせて確認しながら速度の調節ができたりするので、けっこう便利でした。お奨めです。

いよいよ架線が張られました
派手な試験列車が通ります