HOゲージでは、Cトラックと呼ばれるレールを使用すると、屋内で簡単にお座敷走行を楽しむことができます。Cトラックとは、メルクリンが開発した道床付き線路のことで、ちょうど国内のNゲージの線路のような感じのレールです。
造りがしっかりしており、簡単には折れたり曲がったりしませんし、レール同士の接続はプラレールのように簡単。カチッと音がするまで差し込むだけです。道床が付いているので、絨毯の上でも安定した路盤になります。また、片づけるときにも、レールのつなぎ目をパキパキと折っていくだけ(左右上どちらでも良い)で簡単にはずれるので便利です。なんだか不安になる外し方なのですが、プラスチック部分が壊れたりすることもなくて、実にスムーズなのです。
Cトラックをよく見ると写真のようになっています。レールの部分はアース線(交流なので)になっています。電気は中央にたくさんある小さな突起から供給されます。これが3本目のレールということで、3線式と呼ばれるゆえんです。
架線と同じで、常にレールの中央から給電されるために、線路配置がどのようになっても+と−の電気がショートしない=絶縁工事をしなくても良いという利点が生まれます。
欠点は、この3本目のレールが気になる人は気になる(リアリティという面を重視した場合特に)ことや、車両の下側車輪の間に、このレールから電気を採り入れるための集電シューと呼ばれる板がついているため、走行音が比較的うるさい、車両自体の見た目のリアリティが気になるといったことでしょうか。
メルクリンである以上、走ってなんぼという模型だと思いますので、私の場合はあまり気になりませんでした。
HOの場合、制御方式はアナログ式とデジタル式が選択できるのですが、私はデジタル式で遊んでいます。理由は、音や蒸気を出すことができる、アクセサリを着けても電気配線が簡単になる、といったことです。それから、将来的にパソコンでコントロールしたいので、そのときにデジタルの方が都合がよいだろうと判断しました。
アナログとデジタルでは、基本的にコントローラーが違うくらいですが、ポイントなどを電動化する際には、デジタルの場合は、ポイントひとつひとつにデコーダーを組み込んでいく必要がありますので、全体的にコストが高くなります。車両にもデコーダーが必要ですが、現在発売されている動力車両のほとんどには最初からデコーダーが搭載されています。
線路を裏向けてみましょう。どの線路パーツにも、このように電気配線を取り付けるためのピンがついています。ここにコントローラーからの赤と茶の電力線を接続すればOKです。たった1カ所に接続するだけで、レイアウト上のすべての車両とポイント、信号機などを全部コントロールすることができます(もちろんパワーパックの電力量の許す限りですが・・)。
アナログ方式では、線路に電気を直接流して、その向きや量を変化させることで、電車のモーターを直接コントロールします。なので、電気的に絶縁で区切られた1区間内に、運転できる列車は1両だけになります。もし複数台の列車を置くと、それらは同時に走り出して、同時に止まります。個別に制御することはできません。
対して、デジタル方式では、線路には常に一定の電気を流しておいて、レールの上に必要なときに電気信号を送出します。この電気信号を受信する装置がデコーダーです。デコーダーにはひとつひとつ重複しない番号が割り当てられています。
いま機関車に1番、急行電車に2番という番号が割り当てられているとすると、電気信号は、1番は前方に速度3で走行しなさい、2番はヘッドライトをつけなさい、といった指示を送ります。それぞれのデコーダーは自分に向かって送信された指示の内容を受け取って、その通りにモーターを動かしたり、ライトをつけたりするのです。
ですから、線路上に複数の列車がいたとしても、個別に全然違う運転をすることができます。間違った運転をすると、実際の電車と同じように、正面衝突したりすることもあります。
◆正面同士で連結する機関車[動画:640×480:約2.5MB]
ところでHOゲージのポイントは、すべて手動式です。レイアウト自体が大きいですので、このままでは面倒です。Zゲージでは、ちょいちょいとポイントを切り替えればいいのですが、HOのサイズだと部屋の端から端まで、自分も一緒に走り回ることになってしまいます。
デジタル方式でポイントを電動化するには、ポイント1つにつき最低2つのマシンを別途購入する必要があります。ここがコストがかかる原因ですね。
ひとつは電動マシン。ポイントを実際に動かすモーターのことです。もうひとつはデコーダー。こちらは電気信号を受け取って、指示を電動マシンに伝えるためのものです。
おっと、実はこれだけではだめなのです。私はこれだけでいいと思っていたので、最初はポイントを動かすことができませんでした。
ポイント以外に、キーボードと呼ばれるデジタル方式で各種アクセサリをコントロールするコントローラーが必要になります。これはアクセサリの総数が16個までなら、ひとつあれば大丈夫です。レイアウト上に列車とポイントしかないのであれば、ポイントが16個まではキーボードは1個でOKです。17個目以上になったら、さらにもう1台のキーボードが必要になります。
届いた電動マシンとデコーダーをポイントに組み込ます。説明書がついていますので、とても簡単です。しかも、これらの機器はポイントの真下、線路の道床部分にすっぽりと収まってしまうので、組み込んだ後は見た目もすっきり。余分なものは見えないようになります。
ただし、組み込む前にデコーダーに番号を割り振らなくてはなりません。デコーダー上にあるディップスイッチと呼ばれる小さなスイッチの組み合わせで番号を決めます。簡単な旗揚げゲームと同じ要領です。説明書に各スイッチがどういう位置にあると何番になるのか、ということが絵で描かれていますので、その通りにスイッチを倒していきます。
組み込みが終わったら、付属のシールにデコーダーの番号を書き込んでポイントの裏側に貼っておきましょう。さもないと、どのポイントが何番だったのか見た目ではわからなくなってしまいます。
正しく組み込みが完了していれば、キーボードの対応する番号のところにある、赤と緑のスイッチを押すと、カチッカチッとポイントが切り替わるはずです。説明書通りに線をつないでいれば、緑で直線方向、赤で曲線方向にポイントが開きます。
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