ついにミニクラブ以外のメルクリンが仲間入りすることになりました。王道HOゲージです。
Zゲージのレイアウトが本格的に工事になってしまったので、遊びたいときにちょっと車両を並べて・・などと気軽にできなくなってきたからです。工事中はパテや塗料が付いたりしていますし、走らせる度に線路を磨いて、電気系統も整備しなくてはなりません。
そこで、あまりメンテナンスのことを考えなくても、すっと出してさくっと走れる、お座敷レイアウト用の線路を確保しようかと思ったのですが、せっかくなので、思い切ってHOゲージに手を出すことにしました。
システムはデジタルを選択しました。お座敷で手軽に遊びたいので、電気配線が簡単に済む方が良いからです。
こうして日本の狭い家屋にはちょっぴり大きめのメルクリンが仲間に加わることになったのです。
HOゲージは線路の幅が16.5mmある鉄道模型です。しかし同じメルクリンでも、ZとHOでは大きさ以外に全く違なる点があるのです。それは、Zゲージが直流2線アナログ制御方式であるのに対して、HOは交流3線デジタル制御方式であるということです。
直流か交流かではあまり違いはありませんが、2線式と3線式、および、アナログ制御とデジタル制御では大きな違いが発生します。その差を簡単に説明します。
まず、2線式では線路配置によって適切な位置に絶縁を施す必要がありますが、3線式では絶縁は基本的に必要ありません。どのような形に線路を並べても電気がショートすることはないのです。
また、アナログ制御では列車1台のコントロールに1台のコントローラーが必要になり、同一線路上を走る列車の向きは常に一定方向になりますが、デジタル制御では1台のコントローラーで複数の列車を制御でき、列車の向きも列車ごとに自由に決められます。
その他、汽笛を鳴らしたり、SL機関車から煙を出すことも可能です。
とにかく、大きさが変わっただけでなく、Zゲージではできないことができるようになる、というのもHOを選択した理由のひとつです。(注:写真は本物のオーストリア国鉄です)
◆メルクリンHOゲージの走行シーン[動画:640×480:約1.8MB]
導入については、Zゲージでのノウハウができましたので、今回はスターターセットではなく、いきなり単品で全てドイツに発注しました。スターターセットではアナログ方式のセットが多いことと、デジタルのセットは内容的にお目当ての列車がなかったというのも要因のひとつです。
が、この甘い考えが、後で失敗を誘発することになってしまうのです。
とりあえず線路と車両を選らびます。
線路はせっかくの3線式なのですから、2線式では面倒な配線を楽しもうと思い、オーバルを斜めに横切るリバースを組んでみました。それに列車の行き違いができる待避線と、長い列車でも留置しておける引き込み線を追加します。単品とレールセットを組み合わせて調達しました。
車両の方は、音が出るもの、デジタルならではギミックが楽しめるものをと考えて、比較的特殊なものばかりを数両発注しました。機能として一番魅力的だったのは、あのTEEを牽引する103型電気機関車で、なんとパンタグラフまで自動で昇降するそうです。しかし、これはインサイダーモデルだったのと、なんだかみなさん買っていそうな定番アイテムのような気がしたので、わざと外しました。ひねくれものなんです。
ここまでは順調です。問題は各種コントローラーです。
デジタル用のコントローラーと電源ユニットが必要になります。電源ユニットはドイツのショップでも日本向け100V仕様のものがラインナップされていましたので、心配は杞憂に終わりました。しかし、ポイント電動化で思わぬ落とし穴にはまってしまったのです。
デジタル方式ではポイントひとつひとつにIDを割り当てることになります。そこでポイントを電動にするには、IDを割り当てるデコーダーと実際にモーターで軌道を変える電動マシンの2個を1セットとして、すべてのポイントに組み込む必要があります。これはカタログの図解で理解できました。
しかし、実際にこのポイントを動かすには、ポイントに指令を出すための、列車の制御とは別の、「キーボード」というコントローラーも必要だったのです。私は、スターターセットに同梱されているコントローラーを揃えればいいと思いこんでいたので、これを発注するのを忘れてしまいました。スターターセットでは、ポイントは手動、またはアナログ制御を考えているようです。おかげで届いてからしばらくは、ポイントはデコーダーがあるにもかかわらず手動で切り替えるという間抜けな状態でした。
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